ドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」は、2023年7月から9月にかけてTBS系「日曜劇場」で放送された話題作です。
主演は堺雅人。
共演には阿部寛/二階堂ふみ/松坂桃李/役所広司といった実力派俳優が名を連ねています。
監督・原作・演出を手掛けたのは、「半沢直樹」シリーズで知られる福澤克雄です。
物語は、1億ドル(日本円で140億円)の誤送金事件を発端に、国境を越えた壮大なサスペンスへと展開していきます。
謎が謎を呼ぶストーリーと圧倒的なスケール感が話題を呼び、放送当時から高い注目を集めました。
この記事では、「VIVANT」のキャストやあらすじ、演出の意図、視聴者の評判を詳しく解説します。
また、本作の見どころやテーマ、視聴方法についても紹介しますので、「VIVANT」に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
ドラマ「VIVANT」の基本情報

制作年 | 2023年 |
制作国 | 日本 |
演出 | 福澤克雄、宮崎陽平 |
脚本 | 八津弘幸 |
音楽 | 千住明 |
キャスト | 堺雅人(乃木憂助役)、阿部寛(野崎守役)、二階堂ふみ(柚木薫役)、竜星涼(新庄浩太郎役)、迫田孝也(山本巧役)、飯沼愛(太田梨歩役)、山中崇(アリ役)、河内大和(ワニズ役)、馬場徹(ゴビ役)、バルサラハガバ・バトボルド(チンギス役)、ツァスチヘル・ハタンゾリグ(アディエル役)、ナンディン−エルデネ・ホンゴルズラ(ジャミーン役)、渡辺邦斗(河合幸二役)、古屋呂敏(水上了役)、内野謙太(鈴木祥役)、富栄ドラム(ドラム役)、林原めぐみ(ドラムの声役)、二宮和也(ノコル役)、松坂桃李(黒須駿役)、役所広司(ノゴーン・ベキ役)他 |
ジャンル | サスペンス、アクション、人間ドラマ |
エピソード数 | 全10話 |
製作 | TBS |
ドラマ「VIVANT」のあらすじ
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物語の主人公は、大手商社「丸菱商事」に勤めるエネルギー事業部2課の課長・乃木憂助(堺雅人)です。
ある日、彼の部署で1億ドル(約140億円)もの巨額誤送金が発生。
乃木はこの損失を取り戻すため、中央アジアの架空の国「バルカ共和国」へ向かいます。
しかし、誤送金先とされる人物に辿り着いた直後、その人物は「VIVANT」という謎の言葉を残し、爆発に巻き込まれてしまいます。
突然の出来事に混乱する乃木でしたが、さらに現地警察から爆破事件の容疑者として追われる身となってしまいます。
身の潔白を証明しようと奔走する乃木は、警視庁公安部の野崎守(阿部寛)や医師の柚木薫(二階堂ふみ)と出会い、彼らの助けを借りながら事件の真相を追います。
物語は、国境を越えた陰謀や裏切りが渦巻きながら進行し、次々と予測不能な展開が待ち受けます。
果たして、「VIVANT」という言葉が意味するものとは何なのか?
壮大なスケールで描かれるサスペンスの世界に、惹き込まれること間違いありません。
ドラマ「VIVANT」のキャスト・キャラクター紹介
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堺雅人(乃木憂助役)
主人公・乃木憂助を演じるのは、実力派俳優の堺雅人。
「半沢直樹」シリーズで見せた迫力ある演技が記憶に新しいですが、本作でもその魅力が存分に発揮されています。
乃木は、大手商社・丸菱商事のエネルギー事業部2課の課長。
1億ドル(約140億円)の誤送金事件を解決するために奔走する中で、予測不能な運命に巻き込まれていきます。
堺は、この難役を繊細かつ力強い演技で表現し、視聴者を物語の世界に惹き込みます。
阿部寛(野崎守役)
警視庁公安部・外事第4課の刑事、野崎守を演じるのは阿部寛。
本作では冷静沈着な公安刑事という役どころに挑戦しています。
野崎は、バルカ共和国で乃木と出会い、共に事件の真相を追う重要な存在。
阿部の説得力のある演技が、野崎の頼れる人物像をより際立たせています。
二階堂ふみ(柚木薫役)
世界医療機構に所属する医師・柚木薫を演じるのは、若手ながらも演技力に定評のある二階堂ふみ。
柚木はバルカ共和国で乃木と出会い、彼の逃亡を手助けする重要な役割を担います。
知的で勇敢なキャラクターを、二階堂は魅力たっぷりに演じています。
ドラマ「VIVANT」の演出・スタッフ情報
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ドラマ「VIVANT」の演出を担当したのは、福澤克雄と加藤亜季子です。
福澤克雄は、「半沢直樹」(2013年/2020年)や「下町ロケット」(2015年/2018年)など、多くの話題作を手掛けてきた実力派の監督です。
重厚なストーリーを生かした迫力ある演出に定評があり、本作でもその手腕が発揮されています。
加藤亜季子は、「続可能な恋ですか? 父と娘の結婚行進曲」(2022年)などの作品で演出を担当し、繊細な人間ドラマを描くことに長けています。
「VIVANT」では、これまでの経験を活かしながら、さらに新たな挑戦を行っています。
脚本は、八津弘幸/李正美/宮本勇人/山本奈奈の4人が担当しました。
八津弘幸は、「半沢直樹」(2013年)や「下町ロケット」(2015年/2018年)などの大ヒット作品を手掛け、緻密なストーリー構成に定評があります。
李正美は、「ドラゴン桜2」(2021年)や「半沢直樹 第2シリーズ」(2020年)など、TBS制作のドラマで多くの脚本を担当してきました。
宮本勇人は、ドラマ「高嶺のハナさん」(2021年)や舞台「サンシャイン・ボーイズ」(2018年)など、テレビドラマと舞台の両方で活躍する脚本家です。
山本奈奈は、「ドラゴン桜2」(2021年)や「私がヒモを飼うなんて」(2023年)など、TBSの大型ドラマ作品を中心に手掛けています。
音楽を担当したのは千住明です。
壮大な物語を引き立てる音楽が作品の世界観をより深め、視聴者を惹き込む力強い要素となっています。
本作の製作はTBSが手掛けました。
福澤克雄監督は、「VIVANT」について「国内でヒットしてから海外でもヒットするようなドラマを作ろう」と語っています。映画に匹敵するスケールと映像美を追求し、テレビドラマの枠を超えた作品を目指したことがうかがえます。
ドラマ「VIVANT」の見どころ・テーマ解説
圧倒的なスケールで描かれる物語
「VIVANT」の最大の魅力は、日本のテレビドラマとしては異例の壮大なスケールです。
撮影はモンゴルで2カ月半にわたり行われ、広大な砂漠や草原を舞台にしたアクションシーンは、まるで映画のような迫力を誇ります。
圧倒的な映像美が物語の世界観をよりリアルに演出し、視聴者を惹き込みます。
登場人物の心理が交錯する人間ドラマ
本作は単なるサスペンスやアクション作品ではなく、登場人物たちの心理や人間関係が緻密に描かれた奥深いドラマでもあります。
とくに、主人公・乃木憂助の心の変化や成長は、物語の大きな軸となる重要な要素です。
登場人物それぞれの信念や過去が交錯し、緊張感のある展開が続きます。
見応えのある人間ドラマが、作品にさらなる深みを与えています。
現代社会が抱える課題を映し出すストーリー
「VIVANT」は、単なるエンターテインメント作品にとどまりません。
国際的な金融取引の裏側、政治的な陰謀、異なる文化との衝突など、現代社会が抱えるさまざまな問題を織り込みながら物語が進みます。
社会の実情を反映したテーマを通じて、視聴者に現代社会の課題について考えさせる作品となっています。
ドラマ「VIVANT」の視聴者の評判・ネット上での反応

ドラマ「VIVANT」は、放送当初から大きな話題を呼び、最終回視聴率は19.6%と視聴者から高い評価を得ました。
とくに、映画のようなスケール感や迫力ある映像、美しいロケーション、そして豪華キャストの熱演が印象的だと多くの人が絶賛しています。
物語の展開が予測できない点も評価されていて、視聴者を最後まで惹き付けるストーリー構成が魅力のひとつとなっています。
また、人間ドラマとしての深みもあり、主人公・乃木憂助の葛藤や成長、登場人物たちの複雑な心理描写が多くの視聴者の心を動かしました。
SNS上では「まるで映画を一本観終えたような満足感」「役所広司さんの演技に惹き込まれて涙なしでは見られなかった」といった感想が寄せられています。
一方で、「物語が複雑すぎて理解が難しい」「展開が早すぎてついていけない」といった意見も一部に見られました。
しかし、全体としては高く評価されていて、2023年を代表する大ヒットドラマとして多くの視聴者の記憶に残る作品となりました。
ドラマ「VIVANT」のオススメの視聴者

ドラマ「VIVANT」は、さまざまな魅力が詰まった作品です。
とくに、次のような方にオススメです。
- サスペンスやアクションが好きな方
謎が次々と展開し、スリリングなアクションシーンも満載の本作は、サスペンスやアクション作品が好きな方にぴったりです。
手に汗握る展開と、巧妙に張り巡らされた伏線が楽しめます。 - 複雑なストーリーを楽しめる方
本作は複数の伏線が巧妙に張り巡らされ、予測不能な展開が続きます。
謎解きや考察を楽しみ、じっくりと物語を追いかけることができる方に適しています。 - 豪華キャストの演技を堪能したい方
堺雅人/阿部寛/二階堂ふみ/役所広司といった実力派俳優たちが、それぞれの役を熱演。
俳優陣の迫真の演技をじっくり味わいたい方には、見応えのある作品です。
これらに当てはまる方は、ぜひ一度「VIVANT」をご覧ください。
物語の奥深さや迫力ある映像に、きっと惹き込まれるはずです。
ドラマ「VIVANT」の視聴方法や配信プラットフォーム

「VIVANT」は、以下のプラットフォームで視聴することができます。
- 定期配信動画
Netflix/U-NEXTでは、ドラマ「VIVANT」を追加料金なしで視聴することができます。 - レンタル・購入
ドラマ「VIVANT」をレンタルすることができる動画配信サービスはありません。
配信状況は時期によって変更される可能性があるため、最新情報は各プラットフォーム、またはJustWatchで確認してください。
JustWatchについては「JustWatchアプリの使い方と活用法」にて詳しく解説しています。
ドラマ「VIVANT」の評価と総評

ドラマ「VIVANT」は、日本のテレビドラマの枠を超えた意欲作といえるでしょう。
壮大なスケールで描かれた物語、豪華な俳優陣の熱演、先の読めない展開が組み合わさり、これまでのドラマにはない新たな魅力を生み出しました。
とくに、モンゴルでの長期ロケによる壮大な映像美は、視聴者に強い印象を残しました。
また、物語の背景には架空の国「バルカ共和国」を舞台にしたテロ組織との対決や、秘密情報部隊「別班」の活動が織り込まれていて、単なるエンターテインメントにとどまらず、社会的な視点を持った作品としての深みも感じられます。
一方で、展開が複雑でスピード感があるため、すべてを理解するのが難しいと感じた視聴者もいたようです。
しかし、それもまた本作の挑戦的な部分といえるでしょう。「VIVANT」は、テレビドラマの新たな可能性を示し、今後も語り継がれる作品となるに違いありません。
ドラマ「VIVANT」の関連情報

2023年7月からTBS系で放送された日曜劇場「VIVANT」は、豪華キャストと壮大なスケールのストーリーで話題を集めました。
本作は、日本を代表する演出家・福澤克雄監督が手掛けた完全オリジナル作品。
中央アジアを舞台に、予測不能な展開が繰り広げられるアドベンチャードラマです。
そんな「VIVANT」をもっと楽しむための関連情報をご紹介します。
【VIVANT】島根県庁前3ショットインタビュー フル ver.|福澤克雄監督|堺雅人さん|阿部寛さん
ドラマのロケ地のひとつとなった島根県庁前で、監督の福澤克雄、主演の堺雅人、阿部寛による特別インタビューが実施されました。
撮影時のエピソードや、島根県での印象について語られた貴重な映像となっています。
堺雅人、日曜劇場「VIVANT」モンゴル撮影でやられ放題!?AMDアワード受賞に福澤克雄監督が喜び「当たって良かった〜(笑)」 「第29回AMDアワード授賞式」
放送時に大きな話題を呼んだ「VIVANT」は、2023年の「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー/第29回 AMDアワード」にて「大賞/総理大臣賞」を受賞。
主演の堺雅人と福澤克雄監督が授賞式に登壇し、制作に込めた想いを語りました。
この受賞により、ドラマのクオリティの高さが改めて証明されました。
TBS系 日曜劇場「VIVANT」ORIGINAL SOUNDTRACK
ドラマの世界観をより深く楽しむために欠かせないのが音楽。
本作の劇中音楽を担当したのは、数々の名作を手掛けてきた作曲家・千住明。
ドラマを盛り上げる壮大なオーケストラサウンドが詰まったアルバムです。
VIVANT DVD-BOX [DVD]
本作のBlu-ray & DVD BOXには、放送版にはなかった未公開映像を40分以上追加したディレクターズカット版が収録されています。
さらに、豪華な特典映像として、メイキングやキャストのインタビューなど貴重な映像が盛りだくさん。
ドラマを深く楽しみたい方におすすめのセットです。
VIVANT (上)(下)巻セット セット買い
福澤克雄監督自らが手掛けた完全オリジナルストーリーを小説化。
乃木憂助(堺雅人)が、誤送金事件を解決するために中央アジアの小国・バルカ共和国へ向かい、巨大な陰謀に巻き込まれていく物語が描かれます。
ドラマで描かれたスリリングな展開を、より詳細に味わえる一冊です。
「VIVANT」は、スリリングな展開と豪華キャストによる演技が魅力のアドベンチャードラマ。
メイキング映像やインタビュー、サウンドトラック、Blu-ray BOX、ノベライズなど、さまざまな角度から作品を楽しむことができます。
ドラマをすでに観た方も、これから観る方も、ぜひこれらの関連コンテンツに触れて、「VIVANT」の世界をより深く味わってみてください。
ドラマ「VIVANT」の類似作品の紹介

ドラマ「VIVANT」を楽しんだ方には、似たテーマや雰囲気を持つ以下の作品もオススメです。
国際的な要素やサスペンス、人間ドラマの深みが魅力の作品を紹介します。
- 「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」 (2017年)
テロリストやスパイ、政治的陰謀など国家を揺るがす事件に立ち向かう公安機動捜査隊の活躍を描いた作品です。
「VIVANT」と同じく、スリリングな展開と緊張感あふれるアクションシーンが見どころです。 - 「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」 (2010年)
特殊能力を持つ犯罪者たちに挑む刑事たちの物語。
謎が謎を呼ぶ展開や伏線の多さが特徴で、「VIVANT」の予測不能なストーリーが好きな方にオススメです。 - 「HAMU-公安警察の男ー」 (2014年)
事件の裏に隠された人々の過去や葛藤が物語に深みを加えています。
「VIVANT」と同じく、キャラクター同士の関係性や心理描写が巧みに描かれています。 - 「エルピス」 (2022年)
冤罪事件を追う社会派ドラマで、ジャーナリズムの視点から真実を追求する物語。
事件の裏に隠された人間ドラマが丁寧に描かれ、「VIVANT」と同じく社会的テーマに踏み込んだ作品です。
「VIVANT」を楽しんだ方は、ぜひこれらの作品もチェックしてみてください。
それぞれが持つ独自の魅力が、新たな感動と驚きを与えてくれるはずです。
ドラマ「VIVANT」のよくある質問

- 「VIVANT」の続編はあるのか?
- 2026年に正式な続編の放送が決定したことが、発表されました。
前作の放送終了後から、物語に残された多くの“謎”が視聴者の関心を集めていました。
そのため、続編ではそれらの伏線がどのように回収されるのか、早くもSNSでは期待の声が飛び交っています。
ファンの間では「予想を超える展開が来るのでは」といった声もあり、放送が待ち遠しいところです。
- 「VIVANT」の撮影地はどこか?
- 「VIVANT」の主なロケ地は、モンゴルです。
物語の世界観を表現するため、広大な砂漠や果てしなく広がる草原を背景に、約2カ月半にわたる大規模な海外ロケが行われました。
この壮大な景色が、作品のスケールの大きさや非日常的な緊張感をより強く演出しています。
まるで映画を観ているかのような臨場感が味わえるのも、「VIVANT」の魅力のひとつです。
- 「VIVANT」という言葉にはどんな意味があるのか?
- 「VIVANT」という言葉は、作品全体を通して大きな意味を持つ重要なキーワードです。
ドラマを観進めていくうちに、この言葉が指し示す深い意味が徐々に明かされていきます。
単なるタイトルにとどまらず、物語の核にかかわる存在として、多くの視聴者の心に強く残る言葉となっているのです。
まとめ
「VIVANT」は、日本のテレビドラマの新たな可能性を切り開いた作品です。
圧倒的なスケール感、豪華な俳優陣の熱演、先の読めないストーリー展開など、これまでのテレビドラマの枠を超えた要素が詰まっています。
本作の魅力を改めて整理すると、以下の点が挙げられます。
- 堺雅人をはじめ、阿部寛/二階堂ふみ/役所広司など豪華キャストが集結
- モンゴルでの大規模ロケによる壮大な映像美とリアルなアクション
- 国際的な社会問題を背景にした、深く考えさせられるテーマ性
- 謎が謎を呼ぶ展開と、登場人物の心理描写を巧みに描いた人間ドラマ
サスペンスやアクションが好きな方はもちろん、国際的なテーマに関心がある方、豪華俳優陣の演技をじっくり楽しみたい方にもオススメです。
ドラマの枠を超えたスケールとストーリーを持つ「VIVANT」は、今後も多くの人に語り継がれる作品となることでしょう。