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岸見 一郎、古賀 史健 著「幸せになる勇気」の本の内容と書評

岸見 一郎、古賀 史健 著「幸せになる勇気」の本の内容と書評

「幸せになる勇気」は、ベストセラー「嫌われる勇気」に続く、岸見一郎氏と古賀史健氏の共著による第二作です。
物語は、前作でアドラー心理学の理論に触れた青年が、3年後に再び哲学者を訪ねるところから始まります。

教育の現場でアドラーの教えを実践しようとしたものの、理想と現実の壁に苦しみ、「アドラーは机上の空論だ」と結論づけてしまった青年。
そんな彼に対して哲学者は、「あなたはアドラーを誤解している」と語りかけ、再び深い対話が始まります。

本書では、前作で提示された「課題の分離」や「共同体感覚」といった重要な概念をさらに掘り下げ、「どうすれば人はほんとうの意味で幸せに生きられるのか」という永遠のテーマに挑みます。
その答えとして語られるのが「愛」と「自立」。
単なる理論ではなく、日常の中でどう実践していくか? つまり“生き方”としてのアドラー心理学が描かれています。

この本を手に取ったのは、僕自身が前作「嫌われる勇気」に深く影響を受けたからです。
実践を重ねるうちに、少しずつ心が軽くなり、日々の人間関係にも前向きな変化を感じるようになりました。
そして本書は、その実践をさらに深めるための大きな指針を与えてくれる一冊です。

この記事では、「幸せになる勇気」の内容や印象に残るポイントを、できるだけわかりやすく紹介します。
さらに、ネット上の感想や僕自身の体験も交えながら、多くの人の心を動かし続けている本書の魅力に迫っていきます。

本の情報

本の情報
出版年月2016年02月
著者/編集岸見 一郎、古賀 史健
出版社名ダイヤモンド社
発行形態単行本(ソフトカバー)
ページ数296ページ
価格1,760円(税込)
ISBNコード978-4-478-06611-9

目次

本書の目次は、青年が抱える具体的な悩みから始まり、徐々にアドラー心理学の核心へと迫る構成になっています。

  • 第1部 悪いあの人、かわいそうなわたし
  • 第2部 なぜ「賞罰」を否定するのか
  • 第3部 競争原理から協力原理へ
  • 第4部 与えよ、さらば与えられん
  • 第5部 愛する人生を選べ

本の概要

本の概要

「幸せになる勇気」は、全5部で構成された一冊です。
哲学者と青年の対話を通じて、アドラー心理学の核心にさらに踏み込んでいきます。

物語は、青年が3年ぶりに哲人のもとを訪れる場面から始まります。
教育現場での挫折を経験し、「アドラーの教えは間違っている」と訴える青年の姿が描かれます。
ここで語られるのは、他者を「悪い人」、自分を「かわいそうな存在」と捉えてしまう、自己中心的な考え方から抜け出すための視点です。

第2部では、教育の根本に関わる「賞罰の否定」が大きなテーマとなります。
子どもをほめも叱りもせず、どのように「自立」を促すか?
これは現実の教育現場でも多くの人が悩む難題です。

続く第3部では、「競争」から「協力」への転換が語られます。
他人を蹴落として勝つのではなく、互いに貢献し合うことで成長するという考え方は、学校だけでなく社会全体に通じる重要なメッセージです。

第4部では、「信用」と「信頼」の違いを通して、他者を条件付きで評価するのではなく、無条件に信じる姿勢の大切さが示されます。
信頼から生まれる人間関係こそが、喜びやつながりをもたらすと語られます。

そして最終章である第5部では、「愛」が本書の中心テーマとして描かれます。
「愛は落ちるものではなく、決断するものだ」という言葉が印象的です。
愛とは偶然に出会うものではなく、自らの意志で選び取る行為であり、その選択こそが「幸せになる勇気」なのだと結ばれています。

本書の軸となるテーマは、「自立」と「愛」です。
その先にある問い、「人はどうすれば幸せになれるのか」に対し、理論ではなく具体的な生き方として答えを提示しています。

前作「嫌われる勇気」が自由を得るための「地図」だったとすれば、本書はその地図を手に実際に歩み出すための「コンパス」といえます。
青年が直面する「理想通りにはいかない」という壁は、多くの読者にも共通する悩みです。
哲人との対話を通じて、その苦しみが少しずつほどけていく過程に共感を覚えるでしょう。

本書が伝えるのは、アドラーの思想が単なる理想論ではなく、現実の中で人と関わり、貢献し、愛するための実践的な指針であるということです。

哲人は青年の誤解をひとつずつ解き明かしながら、「尊敬」「信頼」「貢献感」というキーワードを示します。
そして最終的に、人が幸せに生きるためには「愛する人生を自ら選ぶ勇気」が必要なのだと語ります。

「幸せになる勇気」をネットで調べた他の読者の声

「幸せになる勇気」をネットで調べた他の読者の声

ネット上では、「幸せになる勇気」について多くの読者が感想を寄せています。

前作「嫌われる勇気」でアドラー心理学の考え方に感銘を受けたものの、実際に生活の中で実践する難しさを感じていた人たちからは、「自分の悩みがまるで書かれているようだった」という共感の声が数多く見られます。

とくに印象的なのは、教育現場で奮闘する青年が「ほめても叱ってもいけない」という教えを実践しようとして悩む姿です。
教育や子育てに関わる人々からは、「痛いほど気持ちがわかる」「自分の経験と重なった」といった声が目立ちます。理想と現実の間で揺れる青年の姿に自分を重ねた読者も多いようです。

また、本書の大きなテーマである「愛」についての議論は、多くの人の心に深く響いています。
「愛は落ちるものではなく、築くもの」という言葉に、「考え方が変わった」「人を愛することの意味を初めて理解できた」といった感想が寄せられています。
恋愛や家族関係など、身近な人間関係を見つめ直すきっかけになったという声も少なくありません。

一方で、「内容が難しく、何度も読み返さないと理解しづらい」「前作よりも哲学的で読み応えがある」といった意見も見られます。
アドラー心理学の奥深さゆえに、じっくり時間をかけて向き合う必要があると感じた人も多いようです。

全体として、「幸せになる勇気」は前作で得た学びを日常の中でどう活かすかに悩んでいる人にとって、具体的な道を示してくれる一冊として高く評価されています。
読むたびに新たな気づきがあり、自分の生き方を見つめ直すきっかけになると感じた読者の声が印象的です。

「幸せになる勇気」の評価と書評

「幸せになる勇気」の評価と書評

「幸せになる勇気」は、前作「嫌われる勇気」の続編という枠を超え、アドラー心理学の核心に迫る一冊です。
理論だけでなく、「それをどう実生活で生かすか」という最も実践的な部分に焦点を当てていて、読者が抱く疑問に丁寧に答えてくれます。

とくに印象的なのは、「尊敬」「信頼」「愛」という人間関係の根本を見つめ直す教えです。
哲人が語る「尊敬とは、ありのままの相手をそのまま受け入れること」「信頼とは、証拠がなくても相手を信じること」という言葉は、誰にとっても深く響く真理といえるでしょう。
現代社会ではつい相手を条件付きで評価しがちですが、この本は「人を信じる勇気」を取り戻させてくれます。

そして最終章で語られる「愛する勇気」は、本書の中でも特とくに強いメッセージ性を持っています。
愛は偶然に落ちるものではなく、「ふたりで築き上げる課題」であるという考え方です。
この視点は、恋愛だけでなく、家族、友人、職場など、あらゆる人間関係に共通して生きる指針になります。

一方で、本書の内容は決してやさしくはありません。
「賞罰の否定」や「競争から協力への転換」といった考え方は、理屈では理解できても、実践するとなると簡単ではないと感じる人も多いでしょう。
ですが、それこそがアドラー心理学の深みであり、本書が読者に投げかける「成長の課題」でもあります。

青年が哲人との対話を通して、悩みながらも一歩ずつ前へ進んでいく姿は、読む人自身の人生とも重なります。
だからこそ、この本は一度読んで終わりではなく、何度も読み返すたびに新しい発見や気づきを与えてくれる存在です。

「幸せになる勇気」は、単なる心理学の本ではなく、自分自身と向き合いながら生き方を磨いていくための“人生の伴走者”のような一冊です。
読むたびに、心の奥に眠る「ほんとうの勇気」が静かに目を覚ましていく感覚を覚えるでしょう。

「幸せになる勇気」のオススメの読者層

「幸せになる勇気」のオススメの読者層

「幸せになる勇気」は、アドラー心理学をより深く理解し、実生活に生かしたいと考えている方にぴったりの一冊です。
前作「嫌われる勇気」で心を動かされた人が、次に抱く「では、どうすれば実践できるのか?」という疑問に丁寧に答えてくれます。
読むことで、理想だけでなく現実と向き合いながら、自分らしく生きるためのヒントが得られるでしょう。
この本は、以下のような方にとくにオススメです。

  • 「嫌われる勇気」を読んで実践の難しさを感じている方
    前作でアドラー心理学に共感したものの、実際に行動へ移すことに悩んでいる方に最適です。
  • 教育や子育てに関わっている方
    「ほめても叱ってもいけない」という考え方に戸惑う人も多いかもしれません。
    しかし、子どもの「自立」を尊重し、信頼を築くためのヒントがこの本には詰まっています。
    教師や保護者にとって、教育の本質を考え直すきっかけになるでしょう。
  • 恋愛や夫婦関係で悩んでいる方
    「愛は与えられるものではなく、築くもの」という本書のメッセージは、恋愛や結婚生活に悩む人の心に響きます。
    「愛される」よりも「愛する」という主体的な姿勢を学びたい方にこそ、読んでほしい一冊です。
  • 自己成長を続けたいと考えている方
    幸せは誰かから与えられるものではなく、自分の意志で選び取るもの。
    本書は、自分の人生を自分の力で切り開きたいと考える人の背中を、力強く押してくれます。
    日々の中で迷いや不安を感じたとき、読み返すたびに新たな気づきを与えてくれるでしょう。

「幸せになる勇気」は、ただ読むだけの本ではなく、“考え、実践し、変化する”ための一冊です。
自分の人生をより良くしたいと願うすべての人に、そっと寄り添ってくれる良書といえるでしょう。

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「幸せになる勇気」の類似作品の紹介

「幸せになる勇気」の類似作品の紹介

「幸せになる勇気」を読んで心に響いた方は、同じように“生き方”や“人との関わり方”について深く考えさせられる本にも出会ってみてほしいです。
アドラー心理学の思想や「愛」「自立」「信頼」といったテーマに共感した人には、以下の作品もきっと心に残るはずです。

  • 「嫌われる勇気」(2013年)
    「幸せになる勇気」の前編にあたる作品であり、日本でアドラー心理学を一気に広めたきっかけとなった名著です。
    「すべての悩みは対人関係の悩みである」という強烈な一文から始まり、人間関係の苦しみやトラウマ、自己否定などに悩む人々へ向けて、哲人と青年の対話形式で解決の糸口を示します。
    シンプルでありながらも本質を突いた言葉が多く、自分の生き方を見つめ直すきっかけになる一冊です。
    「幸せになる勇気」をより深く理解するためにも、まずはこちらから読むのがオススメです。
  • 「愛するということ」(エーリッヒ・フロム著、1956年)
    「幸せになる勇気」で語られる「愛は学ぶもの」「愛は技術である」という考えに影響を与えた古典的名著です。
    フロムは、愛を単なる感情ではなく、意識的に育てていく“行動の技術”だと説きます。
    恋愛だけでなく、親子関係、友情、社会への愛までを含めた幅広い視点で「愛とは何か?」を問いかける内容で、読むたびに新しい発見があります。
    アドラー心理学をより哲学的な角度から掘り下げたい方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

どちらの作品も、「幸せになる勇気」と同じように“自分の心と向き合いながら、よりよく生きるためのヒント”が詰まっています。
本を通して、あなた自身の中にある「勇気」や「愛のかたち」を見つめ直す時間を過ごしてみてください。

著者について

著者について

「幸せになる勇気」は、哲学者とライターという異なる専門分野のふたりが力を合わせて生み出した作品です。
深い哲学的洞察と、読者に寄り添う文章表現が見事に融合し、多くの人の心を動かす一冊となりました。

岸見 一郎(きしみ いちろう)

1956年、京都府生まれの哲学者。専門は西洋古代哲学、とくにプラトン哲学を中心に研究を重ねてきました。
同時にアドラー心理学を学び、日本アドラー心理学会の認定カウンセラー・顧問としても活躍しています。
アドラー心理学の第一人者として数多くの講演や著作を手がけ、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」では原案を担当しました。
作中の「哲人」のモデルでもあり、彼の深い哲学的知見と人間理解が作品全体の思想的な軸を支えています。
静かで落ち着いた語り口ながら、その言葉には人の心を前向きに変えていく力が感じられます。

古賀 史健(こが ふみたけ)

1973年、福岡県生まれのライター。聞き書きスタイルによる書籍づくりを得意とし、数々のベストセラーを世に送り出してきました。
1999年に岸見氏の著書「アドラー心理学入門」に出会い、その思想に深い感銘を受けたことがきっかけで、10年以上の構想を経て岸見氏との共著が実現しました。
本書では、読者の立場に立つ「青年」の視点を担当し、哲学的な理論をわかりやすく、かつドラマ性のある対話として表現しています。
彼の柔らかくも力強い文章が、難解な心理学の思想を私たちの日常に近い形で届けてくれます。

「幸せになる勇気」のよくある質問

「幸せになる勇気」のよくある質問
前作の「嫌われる勇気」を読んでいなくても楽しめますか?
はい、問題なく楽しめます。
「幸せになる勇気」は「嫌われる勇気」の続編ですが、冒頭で前作の内容が丁寧に振り返られているため、本書から読み始めても流れを理解することができます。
ただし、アドラー心理学の基本的な考え方――たとえば「目的論」や「課題の分離」など――は、前作でより詳しく説明されています。
そのため、「嫌われる勇気」から読むことで、本作で展開される哲学的な対話をより深く味わい、自分の中で納得しながら読み進めることができるでしょう。
「幸せになる勇気」で語られる“愛”とは、どんな意味ですか?
本書で語られる「愛」とは、感情として“落ちる”ものではなく、自らの意志で“築く”ものとして描かれています。
それは「この人がいるから幸せ」ではなく、「この人を幸せにしたい」という前向きな決意から始まる関係です。
愛は依存でも束縛でもなく、互いを尊重しながら同じ方向を見つめる「ふたりの課題」だと語られています。
つまり、“愛する”とは相手を支配することではなく、自立した者同士が共に歩み、互いに成長していく過程そのものなのです。

まとめ

「幸せになる勇気」は、アドラー心理学を実生活の中でどう生かすかという問いに真正面から向き合った一冊です。
前作「嫌われる勇気」で心を動かされた人にとって、本書はその理論を“実際に生きる力”へと変えるための道しるべとなります。
哲人と青年の対話を通じて、読者自身の人生にも通じる深い気づきが得られるでしょう。
本書で語られる重要なポイントは次の通りです。

  • 幸せになるためには、他者に依存するのではなく、自らの意志で立ち、行動する勇気が必要です。
    「誰かに幸せにしてもらう」のではなく、「自分が幸せを選び取る」という姿勢が求められます。
  • 「嫌われる勇気」が人生の“地図”だとすれば、「幸せになる勇気」は“コンパス”のような存在です。
    理論を知ったあとに直面する現実の壁を、どう乗り越えるか?その答えが本書に示されています。
  • 教師として悩む青年の苦悩や成長は、多くの読者の心に重なります。
    対話形式で描かれているため、哲学的なテーマでありながら自然に理解でき、読後には温かな勇気が残ります。

「幸せとは、誰かに与えられるものではなく、自分の意志で築くもの」。
この本は、そんな生き方を静かに、しかし力強く教えてくれる一冊です。
人生を自分の手で切り開きたいと思う方、日々の中で「もう一歩踏み出したい」と感じている方に、心からオススメします。

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