「カルテット」は、2017年1月から3月にかけてTBS系列で放送された連続ドラマです。
脚本を手がけたのは、「最高の離婚」(2013年や「Mother」(2010年)などで知られる坂元裕二。
松たか子/満島ひかり/高橋一生/松田龍平といった実力派俳優が共演し、大きな話題を呼びました。
物語は、偶然出会った30代の男女4人が弦楽四重奏団(カルテット)を結成し、軽井沢で共同生活を送るところからはじまります。
恋愛や人間関係、そしてそれぞれが抱える秘密や嘘が複雑に絡み合い、サスペンス要素も含んだストーリーが展開されます。
本作は、登場人物の繊細な心理描写や、心に残るセリフが特徴の「大人のドラマ」として高く評価されました。
俳優陣の演技力も相まって、数々のドラマ賞を受賞しています。
一方で、独特の世界観や複雑な展開から、視聴率は必ずしも高くなかったものの、SNSでは大きな話題となりました。
ネット上での熱い議論が続き、ファンの間では「語りたくなるドラマ」として支持されています。
この記事では、「カルテット」のキャストやあらすじ、演出の意図、視聴者の評判などを詳しく解説します。
登場人物たちの成長や、音楽を通じた心の変化を楽しみたい方にオススメの作品です。
ドラマ「カルテット」の基本情報

制作年 | 2017年 |
制作国 | 日本 |
演出 | 土井裕泰/金子文紀、/坪井敏雄 |
キャスト | 松たか子(巻真紀役)、満島ひかり(世吹すずめ役)、高橋一生(家森諭高役)、松田龍平(別府司役)、吉岡里帆(来杉有朱役)、富澤たけし(谷村大二郎役)、八木亜希子(谷村多可美役)、Mummy-D(半田温志役)、藤原季節(墨田新太郎役)、宮藤官九郎(巻幹生役) |
ジャンル | 人間ドラマ、サスペンス、ラブストーリー |
エピソード数 | 全10話 |
制作 | TBSテレビ |
ドラマ「カルテット」のあらすじ
「カルテット」は、30代の男女4人が偶然カラオケボックスで出会い、弦楽四重奏団(カルテット)を結成することからはじまる物語です。
舞台は軽井沢。彼らはそこで共同生活を送りながら、それぞれの過去や秘密と向き合うことになります。
主人公の巻真紀(松たか子)は、極端にネガティブな性格で、東京に夫がいるため、週末だけ軽井沢に通っています。
世吹すずめ(満島ひかり)は定職を持たず、マイペースに別荘へ住み着く自由な女性です。
家森諭高(高橋一生)は理屈っぽく、少し変わった性格の持ち主。
一方、別府司(松田龍平)は、4人の中で最も冷静で、まとめ役となる存在です。
彼らはそれぞれ、叶えられなかった夢や誰にも言えない秘密を抱えています。
共同生活を続けるうちに、その秘密が少しずつ明らかになり、恋愛や嘘、サスペンスの要素が絡み合う複雑な人間関係が展開されていきます。
とくに、真紀の失踪した夫の存在や、すずめの幼少期の経験が、物語を大きく動かす重要な鍵となります。
音楽を通じて絆を深めながらも、それぞれの人生の岐路に立たされる4人。
彼らは過去と向き合いながら、自分自身の生き方を模索していきます。
全員片想い」のラブストーリーであり、「全員嘘つき」のサスペンスでもあるこのドラマは、緻密な心理描写と音楽が交差する、奥深い作品となっています。
ドラマ「カルテット」のキャスト・キャラクター紹介
この投稿をInstagramで見る
松たか子(巻真紀役)
巻真紀は、カルテットの第一ヴァイオリンを担当する女性です。
控えめな性格で、あまり自己主張をせず、常に一歩引いた立場にいます。
しかし、時折核心をつく発言をすることがあり、つかみどころのない人物として描かれています。
彼女の特徴は、声が小さく、ネガティブで極度の心配性なこと。
しかし、意外な場面で大胆な行動を取ることもあり、どこかミステリアスな雰囲気を持っています。
松たか子にとって、本作は2012年の「運命の人」以来、5年ぶりの連続ドラマ出演となりました。
満島ひかり(世吹すずめ役)
世吹すずめは、カルテットのチェリストです。
無職で、別府司の祖父が所有する軽井沢の別荘に住み着いています。
普段はのんびりとマイペースに過ごし、ほとんど寝ていることが多いですが、ひとたびチェロを手にすると、別人のように真剣な表情を見せます。
彼女がカルテットに加わったのには理由があり、過去に深い秘密を抱えています。
物語が進むにつれて、その謎が少しずつ明かされていきます。
高橋一生(家森諭高役)
家森諭高は、ヴィオラを担当する男性です。
理屈っぽく、独特のこだわりを持つ少し変わった性格の持ち主。
ユーモアのセンスもあり、場を和ませることがある一方で、時には厳しい言葉を投げかけることもあります。
高橋一生は、このドラマで個性的な役柄を演じ、その存在感を強く印象づけました。
松田龍平(別府司役)
別府司は、第二ヴァイオリンを担当する人物です。
音楽一家に生まれながらも、現在はドーナツ販売チェーンで広報部社員に勤めています。
4人の中では最も冷静で、物腰も柔らかく、自然とリーダーのような立ち位置になります。
彼の祖父が所有する軽井沢の別荘をカルテットの活動拠点として提供していて、メンバーにとって欠かせない存在となっています。
ドラマ「カルテット」の演出・スタッフ情報

「カルテット」の脚本を手掛けたのは、坂元裕二。
「Mother」(2010年や「最高の離婚」(2013年)、「Woman」(2013年)など、多くのヒット作を生み出してきた実力派の脚本家です。
彼の作品は、繊細な心理描写や人間関係の複雑さを描くことに長けていて、社会問題を織り交ぜながらも、心に響くストーリー展開が特徴です。
本作でも、登場人物たちの心情を丁寧に描き出し、視聴者を惹き込む重厚な物語を作り上げています。
演出を担当したのは、土井裕泰。
チーフプロデューサーも兼任しながら、映画「ビリギャル」(2015年)や「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年)などを手掛けた経験を活かし、本作でも独特の演出で作品の世界観を表現しています。
さらに、金子文紀や坪井敏雄も演出に参加し、3人の演出家がそれぞれの視点で物語に深みを加えています。
音楽面では、インストゥルメンタルバンドのfox capture planが劇伴を担当。
ジャズの要素を取り入れた洗練された音楽が、ドラマの雰囲気をよりいっそう引き立てています。
主題歌「おとなの掟」は、椎名林檎が作詞作曲を手掛け、ドラマ限定のユニット・Doughnuts Holeとして、主演の4人が歌唱。
この楽曲は、物語の持つ大人の雰囲気と絶妙にマッチし、視聴者の間でも大きな話題となりました。
プロデューサーの佐野亜裕美は、長年坂元裕二と仕事をしたいと願い続け、本作の実現までに4年をかけたといいます。
彼女が大切にしたのは、「人生には三つの坂がある。上り坂、下り坂、そして”まさか”。」というテーマ。
物語の中にも、予測不可能な展開や意外な出来事が散りばめられ、視聴者の心を揺さぶるシーンが多数登場します。
こうした才能あふれるスタッフ陣の手によって、「カルテット」は単なる恋愛ドラマではなく、サスペンスやヒューマンドラマの要素を巧みに織り交ぜた、奥深い作品へと仕上がりました。
ドラマ「カルテット」の見どころ・テーマ解説
複雑に絡み合う人間関係と心理描写
「カルテット」の最大の魅力は、4人の登場人物が織りなす複雑な人間関係と、その深い心理描写です。
彼らはそれぞれに過去や秘密を抱えていて、それが交錯することで物語に緊張感と奥行きを生み出しています。
互いに惹かれ合いながらも、素直になれないもどかしさ。
信じたいのに疑ってしまう不安。
こうした心の揺れ動きが、リアルで繊細に描かれています。
音楽が映し出す登場人物の変化
弦楽四重奏団(カルテット)として活動する中で、登場人物たちは音楽を通じて成長していきます。
音楽は単なる演奏ではなく、彼らの感情や人間関係を映し出す重要な要素となっています。
楽器を奏でることで本心が表れたり、音の変化が心境の変化を表したりと、音楽が物語と深く結びついている点も見どころのひとつです。
予測できないサスペンスの展開
本作は恋愛ドラマでありながら、サスペンス要素も大きな魅力となっています。
登場人物が隠している秘密や嘘が少しずつ明かされ、視聴者を驚かせる展開が続きます。
とくに、真紀の失踪した夫や、すずめの過去に関する謎は、物語を大きく動かす重要な鍵となっています。
単なる恋愛模様にとどまらず、先の読めない展開が最後まで目を離せないポイントとなっています。
大人だからこそ生まれる恋愛のもどかしさ
登場人物はいずれも30代。
それぞれに人生経験を積んできたからこそ、単純には進めない恋愛模様が描かれています。
若さゆえの衝動的な恋ではなく、過去の経験や価値観が影響し、思い通りにならないもどかしさがリアルに表現されています。
一筋縄ではいかないからこそ、切なさや共感を誘う大人の恋愛ドラマとなっています。
現代社会が抱える問題への視点
坂元裕二作品らしく、「カルテット」も現代社会のさまざまな問題に触れています。
夢を諦めた人々の心情や、社会の中での居場所を探す姿が描かれ、視聴者に「人生とは何か?」を問いかける内容になっています。
単なるエンターテインメントではなく、現実と重なるテーマが多く盛り込まれている点も、本作の奥深さを生み出している理由のひとつです。
ドラマ「カルテット」の視聴者の評判・ネット上での反応

ドラマ「カルテット」は、放送当時から視聴者の間で大きな話題となりました。
とくにSNSでは、感想や考察が飛び交い、さまざまな意見が寄せられました。
まず、多くの視聴者が絶賛したのが出演者の演技力です。
中でも満島ひかりの演技は、「目の演技がすごい」「繊細な表情だけで感情を伝えてくる」と高く評価されました。
松たか子/高橋一生/松田龍平もそれぞれの個性を発揮し、「4人の演技の掛け合いが素晴らしい」「絶妙なバランスで物語を引き立てている」との声が上がっています。
ストーリー展開についても、「予想外の展開に引き込まれる」「人間関係が複雑で面白い」と好意的な意見が多数を占めました。
その一方で、「話が込み入っていて理解しづらい」「難しいセリフが多い」といった声もあり、物語の深みがある分、視聴者によっては難しく感じる場面もあったようです。
脚本を手がけた坂元裕二についても、「セリフが心に沁みる」「大人の恋愛をリアルに描いている」と絶賛する声が多く、「坂元ワールド全開」と称するファンもいました。
彼ならではの独特な台詞回しや会話の間が、このドラマの魅力のひとつとして評価されています。
また、音楽面でも高い支持を集めました。
主演4人が歌う主題歌「おとなの掟」は、「ドラマの雰囲気にぴったり」「歌詞が深くて沁みる」と話題になり、放送後も多くのファンに親しまれています。
一方で、視聴率は期待ほど伸びませんでした。
この点については、「物語が濃密すぎて万人受けしなかったのでは」「もっと評価されるべき作品」との意見も見られました。
視聴率こそ高くなかったものの、ドラマとしての完成度や芸術性の高さは、多くの視聴者が認めるところとなっています。
「カルテット」は演技、脚本、音楽のどれをとっても評価が高く、放送後も語り継がれる作品となりました。
一方で、その独特な世界観や緻密なストーリーが、一部の視聴者には難解に感じられたことも事実です。
しかし、だからこそ「何度も見返したくなる」「観るたびに新たな発見がある」といった意見も多く、深く味わえるドラマとして多くのファンを魅了しています。
ドラマ「カルテット」のオススメの視聴者

「カルテット」は、単なる恋愛ドラマではなく、サスペンスやヒューマンドラマの要素が織り交ぜられた作品です。
次のような方にはとくにオススメです。
- 複雑な人間関係や心理描写を楽しみたい方
本作では、4人の登場人物が抱える過去や秘密が絡み合い、関係性が変化していく様子が繊細に描かれています。
人間の感情の機微や、心の奥深くにある葛藤をじっくり味わいたい方にぴったりです。 - 予測できない展開に惹かれる方
「全員片想い」でありながら「全員嘘つき」というストーリーが特徴的です。
恋愛要素に加え、サスペンスの要素も含まれていて、先が読めない展開に引き込まれます。
驚きや緊張感を楽しみたい方にはオススメです。 - 俳優の演技をじっくり堪能したい方
松たか子/満島ひかり/高橋一生/松田龍平という実力派俳優が出演。
それぞれが個性的なキャラクターを演じ、目の演技や繊細な表情の変化まで見どころが満載です。
役者の演技をじっくり味わいたい方にオススメです。 - 坂元裕二の作品が好きな方
脚本を手がけたのは、「最高の離婚」「Mother」などで知られる坂元裕二。
彼独特のセリフ回しや、現代社会の問題を反映したテーマが随所に散りばめられています。
坂元作品の世界観が好きな方には、間違いなく楽しめる内容です。 - 大人の恋愛ドラマを求めている方
登場人物はすべて30代。若さだけでは乗り越えられない恋愛の難しさや、人生経験を重ねたからこその繊細な感情が描かれています。
単なる恋愛ものではなく、大人ならではの恋の形に共感したい方にオススメです。
これらに当てはまる方は、ぜひ「カルテット」をご覧ください。 深く考えさせられるストーリーと、心に響くセリフの数々が、あなたを魅了するはずです。
ドラマ「カルテット」の視聴方法や配信プラットフォーム

ドラマ「カルテット」は、以下のプラットフォームで視聴することができます。
- 定期配信動画
Amazonプライムビデオ/Netflix/hulu/Leminoで/FODプレミアム/TELASAは、ドラマ「カルテット」を追加料金なしで視聴することができます。 - レンタル・購入
TELASAでは、ドラマ「カルテット」をレンタルすることができます。
配信状況は時期によって変更される可能性があるため、最新情報は各プラットフォーム、またはJustWatchで確認してください。
JustWatchについては「JustWatchアプリの使い方と活用法」にて詳しく解説しています。
ドラマ「カルテット」の評価と総評

「カルテット」は、視聴者や批評家から高く評価された作品です。 人間関係の複雑さや繊細な心理描写、予想のつかない展開、そして実力派俳優たちの演技が、多くの人の心を掴みました。
とくに松たか子/満島ひかり/高橋一生/松田龍平の演技には絶賛の声が集まりました。
中でも満島ひかりの演技には「目の演技が圧巻」「表情だけで感情を伝える技術がすごい」といった感想が多く寄せられています。
それぞれの俳優が個性を発揮し、絶妙な掛け合いを見せることで、作品の魅力をさらに引き立てています。
個人的には、4人の演技もとても素晴らしかったが、元地下アイドルなのに目が笑っていないライブレストランのアルバイト店員・来杉有朱を演じた吉岡里帆や、宮藤官九郎の演技もとても素晴らしく、惹き込む演技力でした。
脚本を担当した坂元裕二も高い評価を受けました。
「セリフが心に響く」「大人の恋愛をリアルに描いている」といった意見が多く、彼の独特なセリフ回しが印象に残る要素のひとつとなっています。
また、演出を担当した土井裕泰も、作品の世界観を巧みに表現し、ドラマ全体の雰囲気を作り上げました。
物語の展開については、「次の展開が読めず、最後まで惹き込まれた」「登場人物の関係性が奥深く、何度も見たくなる」と好評の声が多く寄せられました。
一方で、「話が複雑で理解するのに時間がかかる」との意見もありましたが、それだけ緻密に作り込まれた作品であることの証ともいえるでしょう。
音楽面でも評価が高く、劇中音楽を担当したfox capture planの楽曲は、ドラマの雰囲気にぴったりと寄り添っています。
さらに、主演4人が歌う主題歌「おとなの掟」も話題となり、「歌詞が深く、ドラマの世界観を見事に表現している」と多くの視聴者を魅了しました。
「カルテット」は単なる恋愛ドラマではなく、サスペンスやヒューマンドラマの要素を巧みに取り入れた作品です。
複雑な人間関係や心理描写を楽しみたい方、予測できない展開を求める方、実力派俳優の演技を堪能したい方にとって、見応えのある作品といえるでしょう。
ドラマ「カルテット」の関連情報

2017年に放送されたTBS系火曜ドラマ「カルテット」は、松たか子/満島ひかり/高橋一生/松田龍平という実力派キャストが集結し、大人の恋愛とヒューマンサスペンスを描いた話題作です。
音楽と人間関係が織りなす独特の世界観が多くの視聴者を魅了し、放送終了後も根強い人気を誇ります。
そんな「カルテット」をさらに楽しむための関連情報を紹介します。
松たか子、橋田賞を受賞 TBS系火曜ドラマ『カルテット』での現場は「楽しくて幸せでした」 『第26回 橋田賞授賞式』
松たか子は、本作での演技が高く評価され、「第26回 橋田賞」を受賞しました。
授賞式では、「カルテット」の撮影現場がどれほど楽しく、充実したものだったかを振り返りながら、キャストやスタッフとの思い出を語っています。
ドラマの裏側を知ることができる貴重な映像となっているので、ぜひご覧ください。
TBS系 火曜ドラマ「カルテット」オリジナル・サウンドトラック
ドラマの雰囲気をより深く楽しむには、音楽も重要な要素です。
本作のオリジナル・サウンドトラックは、新世代のジャズトリオバンド「fox capture plan」が手掛けていて、ドラマの持つビターで甘い独特の世界観を見事に表現しています。
カルテット DVD-BOX
本編を何度でも楽しみたい方には、「カルテット」のDVD-BOXがオススメです。
特典映像として、未公開シーンを含むスペシャルエディションが収録されていて、作品の魅力をより深く味わうことができます。
【特典映像の内容】
- 未公開シーンを含むスペシャルエディション(※5話・8話を除く)
- 「おとなの掟」MVスペシャルバージョン
- キャスト座談会完全版
- プレミアム制作発表
- NGシーン集
- 名場面&オールアップ集
- すずめちゃんのスティックドミノ倒し映像
- 吉岡里帆さんのスペシャルトーク
- 藤原季節さんのお弁当レポート
また、松たか子/高橋一生/松田龍平による第1話のオーディオコメンタリーも収録されていて、撮影当時のエピソードを振り返ることができます。
「カルテット」は、繊細なストーリーと魅力的なキャラクターが織りなす大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンス。
ドラマをより深く楽しむには、松たか子の受賞スピーチ映像をチェックしたり、サウンドトラックを聴いたりするのもオススメです。
また、DVD-BOXには貴重な未公開映像や特典が満載なので、ファンならぜひ手に入れておきたいところです。
「カルテット」の世界を余すことなく堪能してみてはいかがでしょうか?
ドラマ「カルテット」の類似作品の紹介

「カルテット」のように、人間関係の複雑さや心理描写を丁寧に描いた作品が好きな方には、次のドラマもオススメです。
- 「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年)
坂元裕二が脚本を手がけた人間ドラマ。
主人公・大豆田とわ子と3人の元夫との関係性を描き、ユーモアと切なさが交錯する物語です。
独特な会話のテンポや、日常に潜む非日常的な展開など、「カルテット」と共通する魅力があります。 - 「最高の離婚」(2013年)
こちらも坂元裕二脚本のドラマで、離婚をテーマにした作品。
夫婦のすれ違いや価値観の違いをリアルに描きつつも、ユーモラスな掛け合いが特徴です。
登場人物たちの「面倒くさい」けれど魅力的な人間関係や、日常の中にある小さな幸せが描かれている点で、「カルテット」と通じるものがあります。 - 「Mother」(2010年)
子どもを守るために誘拐を決意する女性の姿を描いた坂元裕二脚本の感動作。
一見「カルテット」とは異なるテーマに思えますが、登場人物たちが抱える過去や秘密、そして人間関係の繊細な描写が共通しています。
予想外の展開や、心に深く響くストーリーを求める方にオススメです。 - 「東京ラブストーリー」(1991年)
坂元裕二の代表作であり、1990年代を代表する恋愛ドラマのひとつ。
時代背景こそ異なりますが、複雑な恋愛模様や、登場人物の成長が描かれている点で、「カルテット」との共通点が多い作品です。
都会を舞台にした大人の恋愛ドラマが好きな方には、ぜひ一度観てほしい作品です。 - 「anone」(2018年)
坂元裕二が描く、秘密を抱えた人々の物語。「カルテット」同様に、日常に潜む非日常的な要素や、登場人物同士の繊細な関係性の変化が見どころです。
先の読めない展開や、考えさせられるストーリーが好きな方にオススメです。
これらの作品は、「カルテット」と同じく、複雑な人間関係や心理描写が丁寧に描かれ、考察しながら楽しめる深みのある作品ばかりです。 物語に惹き込まれたい方は、ぜひチェックしてみてください。
ドラマ「カルテット」のよくある質問

- 「カルテット」の続編はありますか?
- 現時点では、「カルテット」の続編制作について公式な発表はありません。
しかし、脚本を手がけた坂元裕二の作品は常に注目されていて、今後の新作にも期待が高まっています。
もし続編の発表があれば、多くのファンが歓喜することでしょう。
- 「カルテット」の主題歌「おとなの掟」はどこで聴けますか?
- 「おとなの掟」は、各種音楽配信サービスで配信されていて、CDアルバム「カルテット」オリジナル・サウンドトラックにも収録されています。
ドラマの雰囲気をより深く味わいたい方は、ぜひチェックしてみてください。
- 「カルテット」のロケ地はどこですか?
- 主なロケ地は長野県軽井沢町です。
劇中に登場する別荘や街並みのシーンの多くが軽井沢で撮影されていて、美しい自然と落ち着いた雰囲気が物語を彩っています。
聖地巡礼を考えている方は、「軽井沢が舞台のTBSドラマ「カルテット」撮影地マップ(観光協会会員施設)」を参考に、軽井沢の観光とあわせて訪れてみるのもオススメです。
まとめ
「カルテット」は、複雑に絡み合う人間関係や繊細な心理描写、そして予測できない展開が魅力のドラマです。
松たか子/満島ひかり/高橋一生/松田龍平といった実力派俳優たちの演技が作品をよりいっそう引き立てています。
坂元裕二の巧みな脚本と土井裕泰の演出が融合し、深みのある物語が展開されました。
このドラマの魅力を改めて整理すると、以下の点が挙げられます。
- 実力派の主演4人の個性と演技力が光り、それぞれの役柄が生き生きと描かれています。
- 予測不能なストーリー展開で 「全員片想い」「全員嘘つき」という独特の構造が、視聴者を惹きつけます。
- 坂元裕二らしい繊細な台詞回しと、劇中音楽や主題歌「おとなの掟」の相乗効果が、作品の世界観をより際立たせています。
- 物語の舞台となる軽井沢の美しい風景が、ドラマの雰囲気をより引き立てています。
「カルテット」は、単なる恋愛ドラマではなく、サスペンスやヒューマンドラマの要素が詰め込まれた奥深い作品です。
複雑な人間関係の中にある心理描写を楽しみたい方、意外性のある展開を求める方、実力派俳優の演技に魅了されたい方にとって、見応えのあるドラマといえるでしょう。