累計830万部を超える花沢健吾の人気漫画「アイアムアヒーロー」が、2016年に実写映画として公開されました。
何気ない日常が、突如として非日常へと変貌する。
その衝撃的な展開は、原作ファンはもちろん、映画ファンの心を強く揺さぶります。
主人公は、冴えない漫画家アシスタント・鈴木英雄。
彼の平凡な毎日は、謎の感染症「ZQN(ゾキュン)」の蔓延によって、一瞬で崩れ去ります。
人々が次々と感染し、ZQNと化していく中、街は混乱と恐怖に包まれていきます。
英雄は生き延びるために、必死の逃避行を開始します。
監督を務めたのは、「GANTZ」や「図書館戦争」などで知られる佐藤信介。
原作が持つスリリングな展開や絶望感、そしてわずかな希望の光を、映像として見事に再現しました。
主演は大泉洋。
共演には有村架純、長澤まさみといった実力派俳優たちが名を連ね、緊迫した状況下での人間模様を熱演しています。
なかでも、頼りなかった主人公が少しずつ覚醒し、本当の「ヒーロー」へと成長していく姿は、観る者の胸を打ちます。
本作は、シッチェス・カタロニア国際映画祭やポルト国際映画祭など、数々の海外映画祭で高く評価され、多くの賞を受賞しました。
国内でもR15指定ながら興行収入16億円を突破し、日本のゾンビ映画史に新たな一ページを刻む大ヒットとなりました。
英雄は、絶望に満ちた世界で生き残ることができるのか?
そして、本当の意味で「ヒーロー」になれるのか?
この記事では、映画「アイ アム ア ヒーロー」の基本情報をはじめ、あらすじや登場人物、出演者の魅力、制作陣のこだわりなどを詳しくご紹介します。
手に汗握るサバイバルアクションと、極限状態で浮かび上がる人間ドラマ。
これは、ただのゾンビ映画ではありません。
奥深い物語と迫力ある映像体験が、あなたを物語の渦へと惹き込みます。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の基本情報

公開日 | 2016年4月23日 |
監督 | 佐藤信介 |
主要キャスト | 大泉洋(鈴木英雄役)、有村架純(早狩比呂美役)、長澤まさみ(藪役)、吉沢悠(伊浦役)、岡田義徳(サンゴ役)、片瀬那奈(てっこ役)、片桐仁(中田コロリ役) |
ジャンル | ホラー、アクション、バイオレンス、パニック |
上映時間 | 127分 |
配給会社 | 東宝 |
映画「アイ アム ア ヒーロー」のあらすじ
“冴えない男”が、やがて“真のヒーロー”になるまでの物語。
主人公の鈴木英雄(大泉洋)は、35歳の漫画家アシスタント。
かつては新人賞を受賞したこともありましたが、現在は売れることもなく、冴えない日々を送っています。
同棲している恋人・黒川徹子(片瀬那奈)とは関係が冷え切り、別れ話も間近。
そんな英雄の毎日は、まさに「何も起きない平凡な日常」でした。
ところが、ある日の帰宅後、その日常が一変します。
徹夜明けでアパートに戻った英雄の目の前にいたのは、見る影もなく変わり果てた恋人の姿。
彼女は謎のウイルスに感染し、人を襲う存在「ZQN(ゾキュン)」へと変貌していたのです。
命からがら逃げ出した英雄が目にしたのは、すでにZQNに占拠された街の惨状。
人々は混乱し、社会は崩壊寸前。
誰もが生き残る術を探しもがく中、英雄は「標高の高い場所では感染が広がらないらしい」という情報を頼りに、富士山を目指す決意を固めます。
旅の途中で出会ったのは、一人で逃げていた女子高生・早狩比呂美(有村架純)。
さらに、元看護師の藪(長澤まさみ)とも合流し、3人は助け合いながら、絶望的な状況を生き延びていくことになります。
英雄は趣味で所持していた散弾銃を唯一の武器としますが、人を撃つことへの強い抵抗感から、なかなか引き金を引けません。
臆病で優柔不断だった彼にとって、それは生き残るために乗り越えなければならない大きな壁でした。
果たして英雄は、大切な仲間たちを守ることができるのでしょうか?
そして、“名前だけの英雄”が、本物の「ヒーロー」へと生まれ変わる瞬間は訪れるのか?
物語は、ZQNに占拠されたアウトレットモールでの死闘へと突入していきます。
映画「アイ アム ア ヒーロー」のキャスト・キャラクター紹介
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大泉洋(鈴木英雄 役)
本作の主人公・鈴木英雄を演じるのは、大泉洋。 コミカルな作品からシリアスな物語まで幅広く演じる実力派俳優です。
英雄は、35歳の売れない漫画家アシスタント。
気弱で自信がなく、どこか頼りない人物ですが、突如発生したZQNの感染拡大に巻き込まれ、生き延びるために立ち上がります。
仲間を守る決意を胸に、徐々に「ヒーロー」として覚醒していく姿は、観る者の心を揺さぶります。
大泉洋は、英雄の弱さや葛藤、そして成長していく過程を丁寧に演じ、観客の感情移入を自然に引き出しています。
有村架純(早狩比呂美 役)
女子高生・早狩比呂美を演じるのは、有村架純。
確かな演技力と清楚な雰囲気を持つ女優です。
比呂美は、ZQNパニックの中で英雄と出会い、共に逃避行を開始します。
有村架純は、可憐さとミステリアスさを兼ね備えた比呂美を繊細に演じ、強い印象を残しています。
長澤まさみ(藪〈小田つぐみ〉役)
元看護師の藪を演じるのは、実力派女優・長澤まさみ。
藪は、英雄や比呂美と出会い、共に生存をかけて戦う仲間となります。
冷静かつ行動力に優れ、看護師としての知識を活かして負傷者を手当てし、集団を支えます。
長澤まさみは、タフで芯の強い女性像を堂々と演じ、アクションシーンもこなす存在感を放っています。
吉沢悠(伊浦 役)
アウトレットモールに築かれた生存者コミュニティのリーダー格・伊浦を演じるのは、吉沢悠。
物腰は柔らかく、一見すると頼れる人物に見えますが、その裏には冷酷な判断力を秘めています。
「秩序を守るためなら手段を選ばない」という信念のもと、英雄たちを翻弄していく存在です。
その二面性が物語に緊張を与え、観る者の印象に強く残る役柄となっています。
岡田義徳(サンゴ 役)
伊浦の右腕的な立場で行動するサンゴを演じるのは、岡田義徳。
粗野で荒っぽい性格ながら、コミュニティの防衛には欠かせない存在です。
時に暴力的にも見える行動の裏にある「生き延びるための必死さ」が、物語にリアリティをもたらしています。
片瀬那奈(黒川徹子〈てっこ〉役)
主人公・英雄の同棲相手である「てっこ」こと黒川徹子を演じるのは、片瀬那奈。
物語の冒頭でZQNに感染し、英雄を襲うという衝撃的な役どころを演じます。
彼女の豹変が、英雄の平凡な日常を一気に崩壊させ、物語を非日常へと惹き込むきっかけとなります。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の監督・制作チームの紹介

本作「アイ アム ア ヒーロー」の監督を務めたのは、佐藤信介。
1970年生まれ、広島県出身の映像作家です。
大学在学中に制作した短編作品「寮内厳粛」(1996年)がぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞し、一躍注目を浴びました。
その後、2001年の「LOVE SONG」で商業映画の監督としてデビュー。
同年公開の「修羅雪姫」でも早くから才能を発揮し、独自の映像世界を築き始めます。
佐藤監督の名が広く知られるようになったのは、人気漫画を原作とした「GANTZ」(2010年/2011年)の二部作。
その後も「図書館戦争」シリーズ(2013年/2015年)、「いぬやしき」(2018年)、そして大ヒットを記録した「キングダム」シリーズ(2019年~2024年)と、数々の漫画原作映画を手掛けています。
原作の魅力を丁寧に映像へと落とし込みつつ、映画ならではの迫力あるアクションと演出を加える手腕に定評があります。
とくに、映像技術を活かした緊張感のあるシーンや、息をのむような戦闘描写は多くの観客を惹き付けてきました。
「アイ アム ア ヒーロー」でもその手腕は健在です。
ZQNの不気味な動きや、アウトレットモールでの混乱、そして銃撃戦のリアリティに至るまで、まさに邦画の枠を超えたスケールで描かれています。
本作の脚本を手掛けたのは、野木亜紀子。
「図書館戦争」(2013年)で佐藤監督とタッグを組んだ経験があり、その後も「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年)や「アンナチュラル」(2018年)、「MIU404」(2020年)などで脚光を浴びた実力派の脚本家です。
野木は、原作のテーマを損なうことなく、人物の感情や物語の流れを丁寧に掘り下げることで知られています。
本作でも、テンポの良い展開と深みのある人間模様が見事に融合していて、作品の世界観に厚みを持たせています。
映像と音響を支えるスタッフも第一線の人物がそろいました。
撮影監督には河津太郎、音楽はニマ・ファクラーラが担当。
さらに、ZQNの恐怖をリアルに表現する特殊メイクは、藤原カクセイが統括しています。
藤原の手掛けたZQNの造形は、海外でも高い評価を受け、スペインで開催されたシッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀特殊効果賞を受賞するなど、世界からも注目されました。
このように、「アイ アム ア ヒーロー」は監督・脚本・技術のすべてが高水準で結集された作品です。
ただのゾンビ映画では終わらない、深みと完成度の高さが、多くの観客を魅了しています。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の映画の見どころ
恐怖と哀しみを併せ持つZQNの描写
本作の大きな見どころのひとつは、謎の感染者「ZQN(ゾキュン)」の存在です。
ただのゾンビではなく、生前の記憶や習慣を繰り返すという設定が、異様な気味悪さと切なさを同時に漂わせています。
特殊メイクと映像技術を駆使して生み出されたZQNの姿は、国内映画とは思えないほどの完成度。
中でも、序盤で主人公・鈴木英雄の恋人「てっこ」がZQNに変貌する場面や、街中に感染者があふれる描写は、息をのむほどの迫力があります。
これらのリアルな映像表現は、海外の映画祭でも高く評価され、とくに特殊効果の技術は国際的な注目を集めました。
冴えない男が真のヒーローへと変わる
主人公・鈴木英雄は、売れない漫画家のアシスタント。
気が弱く、自分に自信がない人物ですが、ZQNによる混乱の中で、大切な仲間たちを守るために少しずつ変化していきます。
散弾銃を持ちながらも、最初は「人を撃つ」ことへの恐怖から引き金を引けなかった彼。
しかし、物語が進むにつれ、彼は覚悟を決め、ZQNに立ち向かっていく存在へと成長していきます。
クライマックスでの大規模な戦闘シーンでは、その変化がはっきりと描かれ、観る者に大きな感動を与えます。
大泉洋の演技が、英雄の弱さと強さを見事に表現し、観客の共感を呼び起こします。
迫力のアクションと緊張感あるサバイバル
佐藤信介監督による演出が、本作に圧倒的なスケールと臨場感をもたらしています。
とくに、ZQNとの戦いが繰り広げられるアウトレットモールでの攻防は、手に汗握る展開の連続です。
終盤の銃撃戦では、英雄が次々とZQNをなぎ倒していく姿が描かれ、日本映画離れした迫力を見せつけます。
また、限られた物資や時間の中で、どう生き延びるかという現実的なサバイバル要素も物語に厚みを加えています。
R15指定作品ならではの、過激な描写や流血シーンも登場し、リアリティをいっそう高めています。
人間ドラマとしての深みも見逃せない
主演の大泉洋をはじめ、有村架純、長澤まさみといった実力派俳優が顔を揃えています。
パニックの中で描かれるのは、単なる恐怖ではありません。
極限状態に置かれた人々がどのように感情を揺さぶられ、どうやって絆を深めていくのか?
それぞれのキャラクターが抱える過去や想いが丁寧に描写され、人間関係の変化も見応えがあります。
とくに、英雄・比呂美・藪の三人が支え合いながら成長していく様子は、心を打つものがあります。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の考察とテーマ

「英雄」とは誰か――平凡な人間が持つ力
主人公・鈴木英雄という名前は、彼の現実とは大きくかけ離れています。
売れない漫画家のアシスタントで、恋人からも距離を置かれ、日々に不満を抱えながら生きる、どこにでもいるような存在です。
しかし、突如訪れたZQNの感染拡大によって、彼は「生きるための戦い」に巻き込まれます。 逃げるだけでなく、仲間を守るという使命の中で、英雄は少しずつ変わっていきます。
恐怖と葛藤を抱えながらも、勇気を振り絞って行動を重ね、やがて本当の意味での「ヒーロー」へと成長していきます。
終盤、ZQNの群れに向かって立ち上がる姿は、まさにその名にふさわしい姿です。
この作品は、特別な才能や地位がなくても、極限の状況下で大切な人を守ろうとする意志があれば、人は「英雄」になれることを伝えています。
社会的な成功ではなく、困難に立ち向かう覚悟と行動が、人を真の意味で「ヒーロー」にする。
そんな力強いメッセージが、この映画には込められています。
崩れゆく日常が映し出す現代への警鐘
物語のはじまりでは、主人公の退屈ながらも平穏な日常が描かれます。
ところが、ZQNの出現によって、そんな日常はあっけなく崩壊し、法律や秩序は意味を失っていきます。
この描写は、私たちが当然のように享受している日常が、いかに脆く、そしてかけがえのないものであるかを気づかせてくれます。
また、ZQNが生前の行動を繰り返すという設定は、無意識のまま習慣に従う現代人の姿とも重なります。
社会や仕組みに盲目的に従う私たちへの、鋭い風刺ともとれます。
感染の拡大による混乱や、情報に流される群衆の姿には、集団心理の怖さが色濃く表れています。
本作は、パニックという舞台を通して、現代社会が抱える問題を鋭く浮き彫りにしています。
選択と倫理――極限状態で試される人間性
ZQNに支配された世界では、生き延びるための争いが避けられません。
安全な場所や食料を巡り、生存者同士が衝突する場面も描かれます。
とりわけ、アウトレットモールの集団を率いる伊浦の姿は、独善的な支配と冷酷な判断を象徴しています。
自身の生存を優先するあまり、他人を犠牲にする者たちの姿には、人間のエゴや欲望がむき出しになります。
その一方で、英雄や藪、そして半ZQNとして生きる比呂美のように、互いを思いやり、助け合う人々も登場します。
英雄が最後まで人を撃つことにためらいを見せる場面には、彼の中にある人間性と倫理が強くにじみ出ています。
この作品は、極限状態の中で人はどんな選択をするのか?
そして何をもって「人間らしさ」と言えるのかという問いを投げかけてきます。
「生き残ること」だけを正当化するのではなく、その過程で何を守り、何を捨てるのか?
観客自身の価値観や倫理観が試される、深い問いかけを含んだ作品です。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の評価と総評

映画「アイ アム ア ヒーロー」は、日本のゾンビ映画として非常に高い完成度を誇り、これまでの邦画にはなかった迫力とリアリティを実現した作品として評価されています。
原作は花沢健吾による同名漫画で、熱心なファンが多いことから、実写化にあたっては賛否が分かれることも予想されましたが、公開後は多くの観客の期待に応える内容となりました。
物語の核となるのは、ZQN(ゾキュン)と呼ばれる感染者の存在です。
従来のゾンビとは異なり、生前の行動を繰り返すという特徴が与えられていて、恐怖と同時に哀しみすら感じさせる設定が印象的です。
特殊メイクと映像技術によって描かれるZQNの姿は極めて生々しく、国内外で高く評価され、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭では最優秀特殊効果賞を受賞しています。
物語の中心にいるのは、どこにでもいそうな冴えない漫画家アシスタント・鈴木英雄。
彼がZQNによる混乱の中で徐々に成長し、本当の意味で「ヒーロー」となっていく姿が本作の大きな見どころです。
主演の大泉洋は、弱さを抱えた男が少しずつ覚悟を固めていく姿を丁寧に演じていて、観る者に深い共感と感動を与えます。
脇を固める俳優陣も豪華です。
比呂美を演じた有村架純は、謎めいた存在感で物語に静かな緊張感を与え、元看護師の藪を演じた長澤まさみは、芯の強さと冷静さを兼ね備えたキャラクターを魅力的に表現しています。
それぞれの登場人物が、極限状態の中で自分の役割を果たしていく様子は、単なるホラー映画にとどまらず、濃密な人間ドラマとしての深みを与えています。
演出を手がけた佐藤信介監督は、「GANTZ」や「キングダム」などの実写化で知られる人物で、本作でもその経験が存分に活かされています。
とくに、アウトレットモールでの攻防戦や終盤の銃撃シーンは、日本映画とは思えないスケール感と緊張感に満ちていて、まさに圧巻です。
R15指定作品として、容赦のない描写もリアリティを高める要素として効果的に機能しています。
一方で、原作が長編であることから、映画化に際してはストーリーがやや駆け足になっている印象や、一部のキャラクターについて掘り下げが不十分との声もあります。
また、物語が完結というよりは一区切りといった終わり方であるため、続編への期待とともに賛否が分かれる可能性もあります。
それでも、「アイ アム ア ヒーロー」は、日本映画におけるアクションホラーの新境地を切り開いた一作として、多くの観客に支持されています。
手に汗握る展開と、成長する主人公の姿に胸を打たれたという声も多く、ホラーやサバイバル作品が好きな方にはとくにオススメです。
邦画としては異例の完成度と迫力を備えた本作は、観て損はない一本と言えるでしょう。
映画「アイ アム ア ヒーロー」のオススメの視聴者

映画「アイ アム ア ヒーロー」は、ジャンル映画としての完成度の高さと、邦画の枠を超えた挑戦的な演出が光る作品です。
以下のような方にとくにオススメできます。
- ゾンビ・パニックホラーが好きな方
ZQN(ゾキュン)と呼ばれる感染者の不気味な動きや、次々に襲いかかる恐怖の描写が印象的です。
生前の習性を繰り返すという設定により、単なる恐怖ではなく、哀愁や違和感を伴った新しいゾンビ像が描かれています。
海外のゾンビ映画に慣れている方でも満足できる、グロテスクでリアルな描写が魅力です。 - アクション映画を楽しみたい方
佐藤信介監督による迫力ある演出と、大規模な銃撃戦が見どころです。
とくにアウトレットモールでの戦闘は圧巻で、CGと実写を融合させた映像は邦画とは思えない完成度を誇ります。
限られた武器で戦う緊張感や、空間を利用した戦術の描写も楽しめます。 - 主人公の成長物語に魅力を感じる方
主人公・鈴木英雄は、平凡で気弱な漫画家アシスタント。
しかし、極限の状況下で大切な人を守るために変わっていく姿は、観る者の心を強く打ちます。
何者でもなかった男が「本当のヒーロー」へと成長する姿に、自然と感情移入できるでしょう。 - 日本映画の新たな挑戦を見たい方
本作は、邦画の常識にとらわれない野心的な作品です。
映像技術やアクション演出、脚本のテンポ感まで、世界水準のクオリティで仕上げられています。
これまでの日本映画に物足りなさを感じていた方にも、十分な見応えがあります。 - 原作コミック「アイアムアヒーロー」のファン
花沢健吾の原作が持つ世界観やキャラクターの魅力を、実写映像として体験したい方にとっては必見です。
映像化に伴い一部脚色はありますが、原作の核心をしっかりと踏まえて再現されています。
とくにZQNの造形や動きは、漫画とはまた違った恐怖を生み出しています。
本作はR15指定作品です。
グロテスクな描写や暴力的な場面も多く含まれているため、苦手な方は注意が必要です。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の視聴方法や配信プラットフォーム

映画「アイ アム ア ヒーロー」は、劇場公開後、さまざまなプラットフォームで視聴可能となっています。
- 定期配信動画
Amazonプライムビデオ/U-NEXTでは、映画「アイ アム ア ヒーロー」を追加料金なしで視聴することができます。 - レンタル・購入
Lemino/TELASAでは、映画「アイ アム ア ヒーロー」をレンタルすることができます。
配信状況は時期によって変更される可能性があるため、最新情報は各プラットフォーム、またはJustWatchで確認してください。
JustWatchについては「JustWatchアプリの使い方と活用法」にて詳しく解説しています。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の関連情報

日本発のゾンビ映画として注目を集めた「アイ アム ア ヒーロー」。
原作は花沢健吾氏による同名漫画で、現実と非現実が交錯するサバイバル劇が展開されます。
映画本編とあわせて楽しめる、関連情報をご紹介します。
映画「アイアムアヒーロー」メイキング
監督は「GANTZ」シリーズなどを手がけた佐藤信介。
主演には大泉洋/有村架純/長澤まさみといった実力派が名を連ねています。
謎の感染によって突如混乱に陥る社会の中、登場人物たちが命をかけて生き抜く姿を描いた映像は、緊張感と迫力に満ちています。
映像化された世界の舞台裏に興味がある方にオススメです。
アイアムアヒーロー 全22巻 全巻セット
シリーズ累計発行部数は830万部を突破。
平凡な日々を送る漫画家アシスタント・鈴木英雄の目の前で、日常が一変していく…。
社会全体を覆う感染と混乱の中で、彼は何を見て、どう生き延びるのか?
現実と狂気が入り混じる世界観は、原作漫画ならではの奥行きを持っています。
映画を観た後に読むと、主人公の心理や背景がより深く理解できるでしょう。
WORLD WAR Z:プロモーションムービー第3弾
このゲームでは、新開発の「スォーム・エンジン」により、ゾンビの群れがまるで洪水のように押し寄せてきます。
プレイヤーは生存者となり、仲間と協力しながらゾンビの大群と戦います。映画さながらの臨場感を体験できるアクションゲームです。
※グロテスクな表現が含まれるため、苦手な方はご注意ください。
スリルと恐怖、そして人間の本質を描いた「アイ アム ア ヒーロー」。
メイキング映像や原作漫画やゾンビゲームを通して、作品の世界観にさらに没入してみてはいかがでしょうか?
再視聴や読み返しの際には、新たな発見があるかもしれません。
映画「アイ アム ア ヒーロー」の類似作品の紹介

映画「アイ アム ア ヒーロー」を楽しんだ方には、同じようにゾンビ・パニックや極限状況でのサバイバルを描いた作品もオススメです。
ここでは、物語の雰囲気やテーマが近い作品を中心に紹介します。
いずれも、ゾンビ映画としてのスリルはもちろん、人間ドラマとしての深みも味わえるものばかりです。
- 「聖ゾンビ女学院」(2017年/日本)
女子高生たちが突如現れたゾンビと戦う日本製ゾンビ映画。
ごく普通の学生たちが、非日常の世界に放り込まれるという点で、「アイ アム ア ヒーロー」と重なる部分があります。 日本らしい演出や空気感を楽しみたい方にオススメです。 - 「#生きている」(2020年/韓国)
自宅に閉じこもった青年が、孤立状態でゾンビと向き合うサバイバル劇。
ネットも通じない状況の中、生き延びる手段を模索する姿は、非力な主人公が試練に立ち向かう姿と重なります。
緊張感のある密室劇が好きな方にぴったりです。 - 「ゾンビランド」(2009年/アメリカ)
引きこもり青年と銃の達人がコンビを組んでゾンビの世界を旅するアクション・コメディ。
冴えない主人公が成長していく点や、ユーモアを交えたゾンビ描写など、「アイ アム ア ヒーロー」と共通する要素も多くあります。
気軽に楽しめるゾンビ映画を探している方にオススメです。 - 「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016年/韓国) 高
速鉄道という限られた空間でゾンビが蔓延する中、人々が協力して生き延びようとする物語。
閉鎖空間での緊張感と、人間関係の変化を描く点で、「アイ アム ア ヒーロー」と共通性があります。
スピード感のある展開を好む方に向いています。 - 「28日後…」(2002年/イギリス)
人々が感染によって凶暴化し、文明が崩壊したロンドンを舞台に、生き残りをかけた旅が繰り広げられます。
社会が崩壊した後の不安や恐怖、そして人間の本質が問われるテーマは、「アイ アム ア ヒーロー」と通じるものがあります。
重厚なゾンビ映画を求める方にオススメです。
これらの作品は、国や演出の違いこそあれど、「平凡な日常の崩壊」や「生き残りをかけた選択」といった共通のテーマを持っています。
「アイ アム ア ヒーロー」の余韻を楽しみつつ、次に観る作品として参考にしてみてください。
映画「アイ アム ア ヒーロー」のよくある質問

- 映画「アイ アム ア ヒーロー」の原作は何ですか?
- 原作は花沢健吾による同名の漫画「アイアムアヒーロー」です。
小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて、2009年から2017年まで連載され、単行本は全22巻で完結しています。
映画はこの原作の一部をもとに制作されています。
- ZQN(ゾキュン)とは何ですか? ゾンビとどう違うのですか?
- ZQNとは、作中で登場するウイルスに感染した人々のことを指します。
ゾンビと同じように、人間を襲い、噛まれることで感染が広がる特徴は共通しています。
ただしZQNは、生前の習慣や記憶を断片的に繰り返すという独特な性質を持ち、不気味さや哀愁をより深く印象づけています。
- 映画に続編はありますか?
- 2024年5月時点では、映画「アイ アム ア ヒーロー」の正式な続編についての発表はありません。
物語は原作の途中を描いた内容であり、結末も余韻を残す終わり方になっているため、続編を望む声は多く寄せられています。
- この映画の年齢制限(レーティング)はありますか?
- 本作はR15+指定の作品です。ZQNによるグロテスクな描写や暴力的なシーンが含まれているため、15歳未満の方は鑑賞できません。
- 撮影はどこで行われたのですか?
- 撮影は日本国内の各地に加え、韓国にある閉鎖されたアウトレットモールでも行われました。
この海外ロケにより、邦画では珍しい大規模なセットとスケール感のある映像が実現しました。
- 海外での評価はどうでしたか?
- 本作は海外の映画祭でも高い評価を受けています。
スペインの「シッチェス・カタロニア国際映画祭」では観客賞と最優秀特殊効果賞、ポルトガルの「ポルト国際映画祭」では観客賞とオリエンタルエキスプレス特別賞、ベルギーの「ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭」では最高賞にあたるゴールデン・レイブン賞を受賞し、計5つの賞を獲得しました。
- スピンオフ作品はありますか?
- はい、スピンオフ作品「アイアムアヒーロー はじまりの日」があります。
看護師・藪(小田つぐみ/長澤まさみ)がZQNパンデミックに遭遇した日の出来事を描いた物語です。
動画配信サービス「dTV」(現Lemino)で配信されました。
まとめ
「アイ アム ア ヒーロー」は、平凡な日常が突如崩壊し、極限状況に立ち向かう姿を描いたゾンビパニック映画です。
この記事では、作品の魅力と見どころを整理してお伝えしました。
- 原作は花沢健吾による漫画で、佐藤信介監督が大泉洋主演で実写映画化。
- 主人公は売れない漫画家アシスタントで、謎の感染症ZQNの蔓延に巻き込まれる。
- ZQNのリアルな造形と、主人公の成長、アクション、人間ドラマが見どころ。
- 「英雄とは何か」「日常の脆さ」など、深いテーマを内包している。
- 海外の映画祭でも評価され、日本のゾンビ映画として新たな評価を得た。
手に汗握るサバイバルと人間の変化を描いた本作は、ゾンビ映画の枠を超えた完成度です。
R15+指定作品であるため刺激的な描写を含みますが、それを超えて心に残る体験が得られるでしょう。
ゾンビ作品が好きな方はもちろん、重厚な物語を求める方にもオススメできる一本です。