2024年に公開された「侍タイムスリッパー」は、映画界で大きな注目を集めた話題作です。
東京・池袋シネマ・ロサでのわずか一館から、自主制作映画として静かに幕を開けました。
しかし、その独創的な設定と心温まる物語は口コミで瞬く間に広がります。
最終的には全国300館以上で順次拡大公開され、自主制作としては異例の大ヒットを記録しました。
物語の舞台は、幕末から現代へとタイムスリップしてしまった侍がたどり着く時代劇撮影所。
笑いを誘う奇想天外な展開の中に、失われつつある日本の伝統文化「時代劇」への深い愛情と、それを支える人びとの熱い情熱が丁寧に描かれています。
監督を務めた安田淳一氏は、制作当時の銀行口座残高がわずか七千円だったと明かしています。
そんな厳しい状況を乗り越え、東映京都撮影所の協力を得て完成させた本作は、第48回日本アカデミー賞で最優秀作品賞と最優秀編集賞を受賞しました。
なぜ「侍タイムスリッパー」は、これほどまでに多くの観客の心をつかみ、高い評価を得られたのか?
この記事では、「侍タイムスリッパー」のあらすじ、出演者、監督の魅力、そして作品に込められた主題までを、わかりやすく解説します。
笑いと涙、そして心揺さぶる感動の理由に、一緒に迫っていきましょう。
映画「侍タイムスリッパー」の基本情報

| 公開日 | 2024年8月17日 |
| 監督 | 安田淳一 |
| 主要キャスト | 山口馬木也(高坂新左衛門役)、冨家ノリマサ(風見恭一郎役)、沙倉ゆうの(山本優子役)、峰蘭太郎(殺陣師関本役) |
| ジャンル | 時代劇、コメディ |
| 上映時間 | 131分 |
| 配給会社 | ギャガ、未来映画社 |
映画「侍タイムスリッパー」のあらすじ
話題沸騰! たった1館での封切りから、50館以上で上映へ 映画『侍タイムスリッパー』が全国拡大公開https://t.co/THFI8yK1mP#侍タイムスリッパー #山口馬木也 #冨家ノリマサ #沙倉ゆうの #安田淳一@samurai_movie pic.twitter.com/jbOglvmwe2
— otocoto(オトコト) (@otocoto) September 4, 2024
舞台は動乱の幕末京都。
会津藩士・高坂新左衛門は、藩の家老から密かに「長州藩士を討て」という命を受け、夜の街で標的を待ち伏せしていました。
ついに標的と対じし、刀を交えたその瞬間、空を裂くような激しい落雷が二人を直撃します。
目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。
新左衛門ははるか未来の日本にタイムスリップしてしまったのでした。
守るべき主君も、帰るべき藩もなく、自らが命をかけて守ろうとした江戸幕府はすでに歴史の彼方。
絶望のあまり、命を絶つことまで考えた新左衛門でしたが、偶然出会った心の優しい人びとに救われ、少しずつ生きる気力を取り戻します。
そして、残された自分の武器は、長年磨き上げた剣の腕前であると気づきます。
侍としての誇りを胸に、現代社会で生き抜くため、そして新たな居場所を見つけるために、時代劇の「斬られ役」として第二の人生を歩むことを決意します。
こうして新左衛門は、撮影所の門をたたくのでした。
映画「侍タイムスリッパー」のキャスト・キャラクター紹介
12/28(土) 『#侍タイムスリッパー』
舞台挨拶のお知らせ
①MOVIX京都 10:00の回
※扮装あり
②TOHOシネマズ梅田 12:30の回
※扮装あり
③なんばパークスシネマ 18:00の回(上映前舞台挨拶)※扮装なし。プレゼント大会
🎫12/20(金) 24:00〜チケット発売です‼️
ご来場お待ちしてます! pic.twitter.com/yuRUYpvSJI— 『侍タイムスリッパー』 (@samurai_movie) December 19, 2024
山口馬木也(高坂新左衛門役)
本作の主人公であり、実直な会津藩士・高坂新左衛門を演じるのは、実力派俳優の山口馬木也です。
これまでに「剣客商売」シリーズや数多くの大河ドラマに出演し、時代劇ファンにはおなじみの存在。
そんな彼にとって、本作は役者生活25年目にして初めて挑む長編映画の主演作となりました。
出演依頼を受けた当初、自主制作映画という点に少し戸惑いはあったそうですが、「とにかく脚本が面白かった」と快諾。
山口が演じる新左衛門は、武士としての強い信念を持ちながらも、現代の文化にとまどい、ときにはコミカルな姿を見せる人間味あふれる人物です。
その繊細な演技は、観客を物語の世界へと引き込みます。
山口自身も「この作品、この役との出会いに感謝。役者を続けてきて良かった」と語っていて、その言葉からも役への特別な思いが伝わってきます。
冨家ノリマサ(風見恭一郎役)
物語の鍵を握る時代劇俳優・風見恭一郎を演じるのは、ベテラン俳優の冨家ノリマサです。
「おしん」でデビューして以来、現代劇から時代劇まで幅広く活躍を続けてきました。
彼もまた、脚本の面白さにひかれて出演を決めた一人です。
都会的でスマートな雰囲気とは裏腹に、芝居への情熱は熱く、撮影現場でも積極的にアイデアを提案。
その姿勢は監督をよろこばせ、風見恭一郎というキャラクターに脚本以上の深みを与えました。
主人公・新左衛門との関係性は、物語を支える重要な軸となっています。
沙倉ゆうの(山本優子役)
タイムスリップしてきた新左衛門を助け、何かと世話を焼く撮影所の助監督・山本優子役を演じるのは、沙倉ゆうのです。
新左衛門を励まし、現代で生きる術を教える、優しさと芯の強さを併せ持つ女性。
彼女の存在は、慣れない時代で孤独を感じる新左衛門にとって大きな支えとなります。
映画「侍タイムスリッパー」の監督・制作チームの紹介
安田監督、再び神様と会う。 https://t.co/dpVuRA0PeU
— 『侍タイムスリッパー』 (@samurai_movie) March 27, 2025
映画「侍タイムスリッパー」の成功を語る上で、監督・安田淳一の存在は欠かせません。
1967年生まれ、京都府出身の安田監督は、これまでに「拳銃と目玉焼」「ごはん」など、個性あふれる自主制作映画を手がけてきました。
本作は、彼が代表を務める未来映画社にとって、劇場公開映画としては三作目となります。
「自主映画で時代劇を撮る」という試みは、本人いわく非常に無謀な挑戦だったといいます。
とくに、新型コロナウイルスの影響で資金調達は想像以上に難航し、一時は制作を断念しかけたほどでした。
それでも、「脚本が面白いから何としても形にしたい」という思いに共感した人びとの支援、さらに時代劇の本場・東映京都撮影所が「特別協力」という形で手を差し伸べたことで、プロジェクトは動き出します。
わずか十人ほどの自主映画チームが、東映の撮影所でロケを行うというのは異例中の異例。
監督は映画制作と並行して、父親から受け継いだ米作り農家も営むという異色の経歴の持ち主です。
映画完成時の銀行口座の残高は、わずか七千円あまりだったという逸話は、この制作がいかにぎりぎりの状況で進められたかを物語ります。
安田監督の純粋な情熱と、「面白いものを作りたい」という強い信念は、多くの人の心を動かしました。
そして、その熱意が結実し、第48回日本アカデミー賞・最優秀作品賞という最高の栄誉を勝ち取ります。
まさに本作は、安田監督と彼を支えた仲間たちが「あきらめない心」で生み出した結晶といえるでしょう。
映画「侍タイムスリッパー」の映画の見どころ
幕末の侍が「斬られ役」になるという斬新な発想
本作の最大の魅力は、やはりユニークな物語設定です。
タイムスリップという題材は、これまでにも数多くの映画やドラマで描かれてきました。
しかし、その行き先が「時代劇の撮影所」であり、さらに本物の侍が「斬られ役」として大部屋俳優になるという発想は、極めて新鮮です。
武士としての誇りと、長年鍛え上げた本物の剣術を持つ主人公・新左衛門。
現代の撮影現場で、あくまで「芝居」として斬られることを仕事とする俳優たちの中で、自らの価値をどう見いだしていくのか?
その過程で生まれるカルチャーギャップは、大きな笑いを誘います。
たとえば、新左衛門の本物の剣術が現代の「殺陣」とぶつかり、笑いやドタバタが生まれる場面や、現代の言葉遣い・生活習慣に戸惑う様子は、思わず笑ってしまうほどコミカルです。
しかし、この作品は単なるドタバタ劇で終わりません。
「斬られる」という行為の中で新たな武士道を見いだす主人公の姿は、観る者の胸を熱くします。
笑いの中にふと訪れる感動――その絶妙なバランスこそ、本作の大きな見どころです。
東映京都撮影所が支える本格的な殺陣
本作は自主制作映画でありながら、時代劇の本場・東映京都撮影所が全面的に協力しています。
そのため、殺陣(たて)と呼ばれるチャンバラの場面は、まさに本物さながらの迫力です。
主演の山口馬木也をはじめ、時代劇経験の豊富な俳優陣が揃い、その剣さばきは圧巻。
とくに、峰蘭太郎が演じる殺陣師・関本と新左衛門との交流は、物語の大きな魅力のひとつです。
殺陣師とは、時代劇における立ち回りを指導する専門家のこと。
本物の侍である新左衛門と、長年「斬られ役」の美学を追求してきた殺陣師。
二人のプロフェッショナルが互いの技と心を尊重し合い、最高の場面を作り上げていく姿は、ものづくりの情熱そのものです。
その緊張感と美しさは、時代劇ファンはもちろん、これまで時代劇にあまり触れてこなかった若い世代の心もつかむことでしょう。
時代劇への愛情が詰まった人間ドラマ
本作はSF的なタイムスリップ要素を持ちながら、その根底には「時代劇への深い愛」が流れています。
近年、時代劇の制作は減少傾向にありますが、この作品は時代劇の価値と、その伝統を守ろうとする人びとの姿を力強く描いています。
撮影所で働く監督、俳優、スタッフたちの奮闘は、一本の映画を作り上げる喜びと苦労を鮮明に映し出しています。
たとえば、限られた人員でプロ中のプロと一緒に撮影を行う中での緊張感やトラブル、スタッフ間のやりとり、現場の愛情あるドタバタなどが、物語内のエピソードや監督の回想談からも伝わってきます。
笑いと感動、そして心に残る温かさ。
そのすべてが詰まった人間ドラマこそが本作の魅力であり、多くの観客の支持を集め続けている理由といえるでしょう。
映画「侍タイムスリッパー」の考察とテーマ

失われゆく伝統文化への警鐘と愛情
本作が描く中心的なテーマは、「時代劇文化の継承」です。
劇中では、現代における時代劇の衰退や、時代劇を作り続ける人たちの困難や熱意が物語に映し出されています。
それでも、どうにかして面白い時代劇を作ろうと奮闘する撮影所の人びとの姿は、日本のあらゆる伝統文化の担い手たちが抱える葛藤と重なります。
そこに幕末から現れた「本物の侍」高坂新左衛門が加わります。
彼は、まさに「生きた文化遺産」ともいえる存在です。
新左衛門の本物の侍としての技法や態度が、現代の時代劇撮影所に新たな刺激をもたらします。
この物語は、過去から受け継いだ大切な文化を、どのように未来へつなげていくべきかという問いを投げかけます。
それは単に古いものを守るのではなく、現代の感覚を取り入れながら、その本質的な価値を再発見していくことの重要性を示しています。
監督・安田淳一氏の、時代劇に対する深い愛情と「このままでは文化が失われる」という危機感が、本作の原動力になっているのは間違いありません。
異文化(異時代)における自己の再発見
もうひとつの重要なテーマは、「予期せぬ環境でどう生きるか」という普遍的な問いです。
新左衛門は、ある日突然、自分の価値観が通用しない未来の世界に放り出されます。
彼が命をかけて守ってきた武士の誇りや忠義も、現代では理解されにくいものでした。
深い絶望の中で自分を見失いかけた彼は、やがて撮影所で「斬られ役」という新たな役割を見つけます。
それはかつての武士としての生き方とはまったく異なりますが、その中で彼は「剣の道」という自分の核を再び見いだし、新たな誇りを築き上げていきます。
本作は、環境が大きく変わっても、自分の本質的な強みや信念を見つめ直し、新しい形で活かすことで再び歩き出せるという力強いメッセージを伝えています。
転職や移住、人生の転機を迎えた人など、あらゆる状況に共感を呼ぶテーマです。
新左衛門の姿は、変化を恐れず新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれるでしょう。
映画「侍タイムスリッパー」の評価と総評

「侍タイムスリッパー」は、公開直後から観客や批評家の間で非常に高い評価を受けました。
当初はわずか一館のみでの上映スタートでしたが、SNSを中心に「とにかく面白い」「笑って泣ける最高の映画」という口コミが急速に広がります。
その勢いは全国に波及し、最終的には300館以上で上映されるまでに拡大しました。
インディーズ映画としては異例の大ヒットであり、多くの映画ファンにその名を知らしめる結果となりました。
本日の京都まちなか映画祭での上映ぶん完売となりました^_^
朝早くから並んでいただいたお客様、本当にありがとうございました‼︎ pic.twitter.com/ZyJRAkpsz4— 『侍タイムスリッパー』 (@samurai_movie) December 15, 2024
観客の感想を見ても、「久しぶりに思いきり笑えて、胸が熱くなった」「日本映画の傑作」といった声が多く寄せられています。
とくに、他にはない斬新な設定、俳優陣の熱演、そして物語全体に流れる時代劇への深い愛情に感動したという意見が目立ちます。
僕自身がとくに心をつかまれたのは、役者たちの圧倒的な演技力と、殺陣(たて)の迫力です。
主演の山口馬木也は、幕末の侍としての威厳と、現代にタイムスリップして少しずつ環境に馴染んでいく姿を見事に演じ分けています。
また、ヒロインの沙倉ゆうをはじめ、峰蘭太郎、冨家ノリマサといったベテラン俳優たちの存在が、作品全体の世界観をより厚みのあるものにしています。
セリフのテンポもよく、シリアスな場面とコミカルなシーンの切り替えも自然で、思わず笑ってしまう場面がいくつもありました。
インディーズ作品でここまで完成度の高い映画は、まさに奇跡といってよいでしょう。
この熱狂的な支持は、映画賞という形でも証明されました。
なかでも第48回日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀編集賞の2冠を受賞したことは、特筆すべき快挙です。
自主制作のインディーズ映画が、日本映画界で最も権威ある賞の頂点に立ったことは、まさに歴史的快挙といえるでしょう。
これは、映画の価値は予算や制作規模だけでは決まらないことを力強く示した出来事でもあります。
「侍タイムスリッパー」は、斬新なアイデアと普遍的なテーマが見事に融合した完成度の高いエンターテイメント作品です。
笑いと涙、作り手たちの映画への情熱が観客の心を強く揺さぶり、賛否を超えた大きな社会的インパクトを残しました。
笑いと涙の絶妙なバランス、そして作り手たちの映画への情熱が、観る者の心を強く揺さぶります。
間違いなく、日本映画史に残り、これからも長く語り継がれる一作となるでしょう。
映画「侍タイムスリッパー」のオススメの視聴者

「侍タイムスリッパー」は幅広い世代が楽しめる作品ですが、その中でも特に心に響くであろう視聴者層があります。
ここでは、どんな方にぴったりの作品なのかをご紹介します。
- 時代劇が好きな人
東映京都撮影所が協力した本格的な殺陣や、時代劇制作の舞台裏がリアルに描かれています。
時代劇ファンにとっては特に見逃せない魅力が詰まっています。 - コメディ映画が好きな人
幕末の侍が現代で繰り広げるカルチャーギャップは、笑いの宝庫。
難しいことを考えず、気軽に笑って楽しい気分になりたい方にぴったりです。 - 心温まる感動ストーリーを求めている人
笑いだけでなく、主人公が困難を乗り越え新しい人生を切り開く姿に胸を打たれます。
人間ドラマが好きな方や、観終わったあと温かい気持ちになりたい方にオススメです。 - 映画製作の裏側に興味がある人
映画の撮影所の内部や、監督・キャスト・スタッフが一丸となって作品を作り上げる過程がリアルに描かれています。
映画制作の裏側に興味のある方にもオススメできます。 - 何かに向かって頑張っている人
逆境の中でも自分の道を進む主人公や情熱を注ぐ現場の姿は、観る者に元気や勇気を与えてくれます。
仕事や人生の節目で頑張る方にも共感や刺激をもらえる作品です。
この映画は、時代劇の迫力や笑いのテンポ、そして心に残る感動がひとつになった作品です。
自分の好きなジャンルに当てはまる方はもちろん、普段はあまり時代劇を観ない方にも、新たな魅力を発見できる一本になるでしょう。
映画「侍タイムスリッパー」の視聴方法や配信プラットフォーム

映画「侍タイムスリッパー」は、以下のプラットフォームで視聴することができます。
- 定期配信動画
Amazonプライムビデオでは、映画「侍タイムスリッパー」を追加料金なしで視聴することができます。 - レンタル・購入
U-NEXT/Lemino/TELASA/FODプレミアム/DMM TV プレミアム/AppleTV+では、映画「侍タイムスリッパー」をレンタルすることができます。
配信状況は時期によって変更される可能性があるため、最新情報は各プラットフォーム、またはJustWatchで確認してください。
JustWatchについては「JustWatchアプリの使い方と活用法」にて詳しく解説しています。
映画「侍タイムスリッパー」を確認する
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ここでは、とくに注目したい関連動画をご紹介します。
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口コミから始まった熱狂が、全国規模の盛り上がりに発展した「侍タイムスリッパー」。
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何度でも味わいたくなる物語です。
映画「侍タイムスリッパー」の類似作品の紹介

「侍タイムスリッパー」を楽しんだ方には、同じようにユーモア、人間ドラマ、そして特定の世界への深い愛情を描いた作品もオススメです。
ここでは、物語のテーマや雰囲気に共通点を持つ映画をご紹介します。
- 「蒲田行進曲」(1982年)
映画撮影所を舞台に、スター俳優と大部屋の「斬られ役」の友情と愛を描いた、つかこうへい原作の名作です。
「侍タイムスリッパー」と同じく「斬られ役」の誇りと悲哀を深く掘り下げていて、人間くさいドラマが心に響きます。
スタッフや観客レビューの中には、舞台裏のドタバタや人情ドラマを描いた名作「蒲田行進曲」を思い起こすという感想が見られます。 - 「テルマエ・ロマエ」(2012年)
古代ローマの浴場設計技師が、現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまうという、ヤマザキマリ原作の人気漫画を映画化したコメディ。
異なる時代の人物が現代でカルチャーギャップを繰り広げるという点で「侍タイムスリッパー」と共通し、笑いどころ満載です。
歴史と現代文化の融合を楽しみたい方にぴったりです。 - 「カメラを止めるな!」(2018年)
低予算のインディーズ映画ながら、口コミで爆発的に広がり社会現象となった作品です。
映画制作の裏側を斬新な構成で描き、ものづくりへの情熱が存分に伝わってきます。
小規模制作から大成功へとつながるサクセスストーリーという点で、「侍タイムスリッパー」とも強く重なります。
これらの作品もあわせて観ることで、「侍タイムスリッパー」の魅力をより深く理解でき、映画という表現の多様性や面白さをさらに味わえるはずです。
映画「侍タイムスリッパー」のよくある質問

- 映画「侍タイムスリッパー」に続編の予定はありますか?
- 「2025年8月現在、公式から続編制作に関する発表はありません。
ただし、本作のインディーズ映画としての快挙や、熱狂的なファンサポートから、今後企画が持ち上がる可能性への期待の声があがっています。
- この映画は実話に基づいていますか?
- いいえ、本作は安田淳一監督による完全オリジナル脚本です。
特定の実話が元になっているわけではありません。ただし、劇中で描かれる「現代の時代劇が直面する厳しい状況」や「撮影所で働く人びとの情熱と苦悩」は、日本の映像業界が抱える現実を色濃く反映しています。
そのため、フィクションでありながらも強いリアリティを感じられる作品となっています。
まとめ
この記事では、映画「侍タイムスリッパー」の魅力や制作背景をくわしくご紹介しました。
最後に、本作の魅力をポイントとして整理します。
- 幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、「斬られ役」として新たな生き方を見つけるというユニークなコメディ作品。
- 2024年8月に東京・池袋シネマ・ロサ一館での公開からスタートし、口コミで評判が広がり全国300館以上での上映を実現。
第48回日本アカデミー賞では最優秀作品賞と最優秀編集賞の2冠を受賞しました。 - 監督・安田淳一氏の、逆境にも屈しない映画への情熱が作品を完成へと導いた。
- 笑いの中で時代劇文化への深い愛と人間ドラマが描かれ、多くの観客から“涙と笑い”“感動”の声が寄せられています。
“ただ面白い”にとどまらず、作り手の熱い情熱とこだわりが随所に感じられる作品です。
インディーズ映画としては異例の日本アカデミー賞2冠という快挙は、日本の映画業界に大きなインパクトを与えました。
ひあなた自身の目で味わってみてください。
映画「侍タイムスリッパー」を確認する

