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茂木誠、宇山卓栄 著「日本人が知らない!世界史の原理」の本の内容と書評

茂木誠、宇山卓栄 著「日本人が知らない!世界史の原理」の本の内容と書評

現代の国際問題には、複雑で根深い背景が隠されています。
それを歴史の流れから紐解くことで、私たちは多くの気づきを得ることができます。
茂木誠氏と宇山卓栄氏が共に執筆した「日本人が知らない!世界史の原理」は、まさにそうした視点から現代を読み解こうとする一冊です。

この本では、ユダヤとパレスチナの対立/ロシアとウクライナの衝突/反日感情の源/中国共産党の動きなど、現在の世界を揺るがす重大な問題を取り上げています。
その背景にある歴史の流れを「通史」という形で丁寧に掘り下げていくのが特徴です。

この記事では、「日本人が知らない!世界史の原理」の内容を紹介するとともに、実際に読んだ方々の感想や評価を交えながら、この本の魅力をわかりやすくお伝えしていきます。
あわせて、どのような方にオススメできるかもご紹介します。

学校では触れられない「なぜこうなったのか?」という疑問に答えながら、現代社会の背景にある「見えにくい真実」を照らし出す本書。
その奥深さと鋭さに、きっと多くの読者が引き込まれることでしょう。

本の情報

本の情報
出版年月2024年3月
著者/編集茂木誠、宇山卓栄
出版社名ビジネス社
発行形態単行本(四六ソフト)
ページ数368ページ
価格1,900円+税
ISBNコード9784828426082

目次

  • 第1章[古代]東西の二大帝国と日本
    • ユダヤ人の正体、中東危機の淵源(宇山)
    • ローマ帝国、移民によって栄え、移民によって滅ぶ(宇山)
    • 中華帝国の権力構造を言語から読み解く(茂木)
    • 古代インド、アーリア人がもたらした宗教(宇山)
    • 日本人と日本国の起源(茂木)
  • 第2章[中世]モンゴル帝国が与えたインパクト
    • 中国人はどのようにハイブリッド化されたのか
    • ロシアというやっかいな隣人―ウクライナ戦争の淵源
    • ヨーロッパの国々はどのように誕生したのか
    • 「イスラム」というグローバリズム
    • 「先住民」の世界史
  • 第3章[近世]世界的な「大戦国時代」
    • 大航海時代、新大陸先住民族のスペイン化と混血(宇山)
    • 「国家」、「国民」はいつ生まれたのか?(茂木)
    • 朝鮮を独立させたのは誰か?(宇山)
    • 明朝と清朝―絶対権力の腐敗と朝貢システム
    • 徳川日本は世界有数の重武装中立国家だった
  • 第4章[近代]大英帝国と国民国家
    • 「市民革命」は、なぜ西欧だけで起こったのか
    • イギリスの世界支配、覇権の構造
    • プーチンはなぜ、ロシア皇帝を敬愛するのか?
    • 「大分岐」―「豊かな中国」が「貧しいヨーロッパ」に負けたのはなぜか
    • 日本はなぜ近代化に成功し、朝鮮は失敗したのか?
  • 第5章[現代]アメリカの世紀と共産党の野望
    • 「三枚舌外交」がユダヤ人とパレスチナ人の争いの元になったのは本当か
    • アメリカ民主党の偽善と腐敗の遺伝子「フランクリン・ルーズヴェルト」
    • 日米関係の世界史―アメリカの残虐性の根源とは?
    • 冷戦、NATOがロシアを追い込んだ―ウクライナ戦争の本質
    • 中国共産党を生み出したもの

本の概要

本の概要

「日本人が知らない!世界史の原理」は、今の世界で起きている複雑な問題の「根っこ」を、歴史の流れの中から探ろうとする一冊です。
単なる出来事の説明にとどまらず、その背景にある「原理」に光を当て、私たちに深い気づきを与えてくれます。
この本は全5章で構成されていて、古代から現代までの世界の歴史を大きな視点で見渡せるようになっています。

第1章では、ローマ帝国と中国帝国という古代の二大勢力に加え、ユダヤ問題や日本文明の起源が語られます。
第2章は中世に焦点を当て、モンゴル帝国の影響/ロシアやヨーロッパ/イスラム世界の成り立ち、さらに先住民族の歴史にまで踏み込んでいます。
第3章では大航海時代から、国家の誕生/朝鮮の独立運動/徳川時代の日本の実像が描かれます。
第4章では近代の変化に注目し、市民革命やイギリスの覇権/ロシア皇帝の影響力/中国とヨーロッパの力関係/日本の近代化などを比較しています。
そして第5章では、現代の国際問題――パレスチナ問題/アメリカ政治/日米関係/冷戦/ウクライナ戦争/中国共産党の成り立ち――について語られています。

各章の終わりには、その時代の日本について解説する対談コーナーも用意されていて、世界史と日本史のつながりをより深く理解できる構成になっています。
この構成によって、歴史の流れとともに、現代の社会問題がどのように生まれたのかをつかむことができます。

本書が伝えようとしている最大のテーマは、教科書ではあまり語られない「国際社会の本質」を明らかにすることです。
ユダヤとパレスチナの対立/ロシアとウクライナの戦争/反日感情の背景/中国共産党の勢力拡大、さらにはケルト民族やアイヌ、アメリカが抱える分断といった問題まで取り上げられています。
こうした出来事が、どのような歴史的な積み重ねの中で起きたのかが、「通史」の形式で語られているのです。

著者である茂木誠氏と宇山卓栄氏は、日々のニュースでは見えてこない「世界を動かす原理」を、歴史という長い時間軸の中からあぶり出そうとしています。
とくに「なぜ日本は独自の文明を維持できたのか?」という問いは、本書を貫く大きなテーマのひとつです。
また、随所に取り入れられた対談形式によって、多角的な視点が提示されていて、読者は世界史と日本史を並行して、かつ俯瞰的に読み進めることができます。

この本の目的は、歴史という広い視野から「今」を見つめ直し、私たちが現代社会をより深く理解するための土台を築くことにあります。
ニュースだけでは見えない「本当の背景」に触れたい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

「日本人が知らない!世界史の原理」をネットで調べた他の読者の声

「日本人が知らない!世界史の原理」をネットで調べた他の読者の声

「日本人が知らない!世界史の原理」は、発売以来、歴史に関心のある多くの人々の注目を集めています。
インターネット上では、この本に対する感想や意見が多数見られ、その内容の深さや読みごたえについてさまざまな声が寄せられています。

好意的な感想としては、「地域ごとに分かれた歴史ではなく、世界全体の流れとして捉えることができた」という意見がありました。
また、「文明の見方が新鮮だった」「資本家の国境を超えた動きに触れられていて、現代の理解に役立つ」といった声もあります。
こうした新たな視点に触れられる点に魅力を感じた読者が多いようです。

さらに、文章が対談形式で書かれていることも、評価されています。
「難しい言葉が少なく、学問的な内容でもすんなり読めた」との感想があり、歴史に詳しくない人でも手に取りやすいという印象を受けた人が多いようです。

本の構成についても、「全体の流れがよく整理されていて、時代を追って読みやすい」と好評でした。
とくに、現代の出来事を理解するうえで役に立ったという感想が目立ちます。
「ユダヤ人の迫害はドイツだけの問題ではなかったことに驚いた」「ロシアの行動には歴史的背景があった」「ウクライナの東部が欧米寄りになったことがきっかけだった」など、具体的な記述に感銘を受けた人もいました。

また、日本の歴史に対する新たな見方を得たという声もあります。
「徳川時代の日本は重装備の軍事国家だった」「200年続いた平和は、力によって保たれていた」といった内容が、現代の日本を考える手がかりになったという意見が寄せられています。

一方で、内容の広さゆえに、すべてに興味を持てるわけではないという意見もあります。
「特定の時代に関心がないと、その部分は退屈に感じる」「全体を理解するには集中力が必要で、何度も前のページに戻った」という声も見られました。
読みやすさはあるものの、全体像を把握するにはそれなりの気力が求められるという意見です。

また、著者の主張をすべてそのまま受け取るのではなく、自分の考えと照らし合わせながら読むことの大切さを指摘する声もあります。
歴史には多様な見方があることを踏まえ、ひとつの見解として読む姿勢が求められるでしょう。

このように、さまざまな角度から意見が交わされていて、この本が読者に多くの気づきと考えるきっかけを与えていることが伝わってきます。
歴史の奥深さと現代社会へのつながりを感じさせる一冊として、多くの人に読まれているのも納得です。

「日本人が知らない!世界史の原理」の評価と書評

「日本人が知らない!世界史の原理」の評価と書評

茂木誠氏と宇山卓栄氏が共著した「日本人が知らない!世界史の原理」は、現代社会の複雑な問題を、歴史の流れから読み解こうとする意欲的な一冊です。
この本は、多くの読者に新たな発見と考えるきっかけを与えています。

この本の大きな特徴は、今の国際情勢や社会問題の背景を、古代から現代までの長い歴史の中で見直そうとしている点にあります。
ユダヤ人とパレスチナの対立、ロシアとウクライナの争い、中国の影響力の広がりなど、日々のニュースでは見えにくい「なぜこうなったのか」という根本の理由を探る手助けとなっています。

とくに注目したいのは、「日本文明はなぜ独自性を保てたのか?」という問いです。
この問いを通じて、自分たちの歴史や文化について考え直す良いきっかけになります。

本書は、予備校の現役講師である著者たちによる対談形式で進められていて、内容が専門的でありながらも分かりやすく書かれています。
世界史にあまり詳しくない方でも、無理なく読み進められるよう工夫されています。

また、本書は各章の最後に必ずしも日本史に関する考察を設けているわけではありませんが、日本史との関連や対談形式による解説が随所に盛り込まれています。
さらに、本書では教科書ではあまり扱われないようなテーマにも踏み込んでいて、読者の知的好奇心をくすぐる内容が詰まっています。
歴史を一方向からではなく、多面的に捉えることの大切さを教えてくれる一冊です。

ただし、注意したい点もあります。
本書の内容や主張は、著者たち独自の視点によるものであり、それが必ずしも唯一の正解とは限りません。
歴史にはさまざまな解釈があるため、他の資料や書籍と照らし合わせながら読む姿勢が求められます。

また、扱う範囲が広いため、一つひとつのテーマについての説明が浅いと感じる方もいるかもしれません。
とくに詳しい内容を知りたい場合は、より専門的な本を参考にする必要があるでしょう。
ページ数も多く、内容が盛りだくさんなので、読むにはある程度の集中力も必要です。
さらに、著者の考え方や歴史観が文中に反映されている部分もあるため、すべてをそのまま受け入れるのではなく、冷静に読み解くことが大切です。

多様な視点を持ち、自分で考えることを忘れないようにしましょう。
「日本人が知らない!世界史の原理」は、今の時代を深く理解したいと考える人にとって、非常に価値のある本です。
歴史の大きな流れの中に現代を位置づけ、自分自身の考え方を見直す機会にもなるでしょう。

国際問題に関心のある方、歴史に興味を持つ方、そして教科書の内容に物足りなさを感じている方には、とくにオススメしたい一冊です。

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「日本人が知らない!世界史の原理」のオススメの読者層

「日本人が知らない!世界史の原理」のオススメの読者層

「日本人が知らない!世界史の原理」は、歴史に興味がある方はもちろん、今の社会や国際情勢をより深く理解したいと考えている方にもぴったりの一冊です。
以下のような方には、とくにオススメできます。

  • 国際ニュースの背景をもっと深く知りたい方
    ニュースで取り上げられるユダヤとパレスチナの対立、ウクライナの情勢、米中の対立などが、どのような歴史の積み重ねによって生まれたのかがわかります。
    現在起きている出来事を「点」ではなく「線」で捉える視点が身につき、物事の本質を見極める力が養われます。
  • 学校で習った歴史とは違う視点を求めている方
    この本では、教科書ではあまり触れられないような話題や、語られることの少ないテーマにも踏み込んでいます。
    「なぜ日本文明は独自の道を歩んだのか」といった問いかけは、読み手の考えを深めてくれます。
    既存の知識にとどまらず、新しい見方に出会いたい方にオススメです。
  • 日本史と世界史をつなげて学びたい方
    世界の動きと日本の歴史がどのようにつながっているのかが、章ごとに丁寧に解説されています。
    一つひとつの出来事が日本に与えた影響や、日本がどのように世界と関わってきたのかを学ぶことができます。
  • 通史の流れをつかみたいが、専門書はハードルが高いと感じている方
    古代から現代までの世界史を、対談形式でわかりやすくまとめているため、専門的な知識がなくても読みやすい構成です。
    一冊で歴史の大きな流れをつかみたい方にとって、入門書としても最適です。
  • 過去から現代への教訓を見つけたい方
    この本は「歴史は繰り返す」という考えをもとに、現代社会が直面している問題の背景や、その対処のヒントを示しています。
    国家や文明の興亡、民族の対立など、過去の事例を通じて今の課題を考える手がかりになります。

これらに当てはまる方は、一度「日本人が知らない!世界史の原理」を読んでみてはいかがでしょうか?
新しい視点に出会え、歴史の面白さと奥深さを感じることができるはずです。

「日本人が知らない!世界史の原理」の類似作品の紹介

「日本人が知らない!世界史の原理」の類似作品の紹介

「日本人が知らない!世界史の原理」を読んで面白いと感じた方には、以下のような書籍もオススメです。
どの作品も、歴史を単なる出来事の羅列ではなく、背景にあるつながりや意味を読み解くことに力を入れていて、多面的な理解を深めることができます。

  • 茂木誠 著「改訂版 大学入試 茂木誠の 世界史探究が面白いほどわかる本」(KADOKAWA)
    大学受験向けの参考書ですが、暗記中心ではなく「なぜそうなったのか?」という因果関係に重点を置いた構成です。
    「世界史の原理」と同じく、歴史を大きな流れでとらえる力を育ててくれます。
    歴史の基礎を学び直したい大人の方にも読みやすく、入門書としても適しています。
  • 宇山卓栄 著「世界「民族」全史 衝突と融合の人類5000年史」(日本実業出版社)
    民族の視点から人類の歴史を描き出す一冊です。
    「世界史の原理」で取り上げられている民族問題をさらに深く知りたい方にぴったりです。
    現代の国際紛争に至る背景を、民族の衝突や融合という観点から読み解くことができます。
  • 学研プラス「ヨコから見る世界史 パワーアップ版」
    同じ時代に、世界の各地域で何が起きていたのかを並べて紹介する構成で、「ヨコのつながり」に重点を置いています。
    「世界史の原理」が縦の通史を中心にしつつも、世界全体の動きを意識している点と共通していて、組み合わせて読むことで理解がより立体的になります。
  • 帝国書院「最新 世界史図説タペストリー」
    図や地図、写真などの視覚資料が豊富に掲載された歴史資料集です。
    「世界史の原理」で述べられた出来事を、目で見て確認したい方にオススメです。
    文字だけではイメージしにくい場面も、図説とあわせて学ぶことで理解がいっそう深まります。

これらの書籍は、「日本人が知らない!世界史の原理」で得た視点をさらに広げたり、別の角度から歴史を学んだりする上で大いに役立ちます。
より深く歴史に触れてみたいと感じた方は、ぜひ手に取ってみてください。
新たな発見がきっとあるはずです。

著者について

著者について

「日本人が知らない!世界史の原理」は、予備校講師として長年にわたり教壇に立ってきた茂木誠氏と宇山卓栄氏の共著です。
教育現場で培った豊富な知識と経験を活かし、現代社会の根底にある歴史的背景を多角的に掘り下げています。
ここでは、本書を手がけた二人の著者について紹介します。

茂木誠(もぎ まこと)氏

茂木誠氏は、作家/予備校講師/コメンテーターとして活躍している人物で、現在はYouTubeでも情報発信を行っています。
駿台予備学校およびN予備校にて世界史を担当していて、わかりやすく視覚的な授業スタイルに定評があります。
東京都北区出身で、明治大学文学部史学地理学科にて日本史を専攻し、同大学大学院の修士課程も修了しています。
もともとは考古学を学んでいましたが、後に日本近世史へと興味を移した経歴を持ちます。

独自に運営する「もぎせか資料館」では、授業プリントや教材などを無料公開していて、学習者の支援にも力を入れています。 著書には「改訂版 大学入試 茂木誠の 世界史探究が面白いほどわかる本」、「日本人が学ぶべき 西洋哲学入門」などがあり、電子書籍も含め広く読まれています。

宇山卓栄(うやま たくえい)氏

宇山卓栄氏は、1975年に大阪府で生まれました。
慶應義塾大学経済学部を卒業後、代々木ゼミナールで世界史を教えていた経歴を持ちます。
2015年には政治の場にも挑戦し、大阪府議会議員選挙に出馬しました(落選)。

その後は、テレビやラジオ、雑誌、インターネットなどのメディアを通じて、時事問題を歴史の視点からわかりやすく解説しています。
2022年には約9か月にわたり、北米と中南米を訪れ、現地での調査活動も行いました。
主な著書には「世界「民族」全史」「民族と文明で読み解く大アジア史」「「宗教」で読み解く世界史」「「王室」で読み解く世界史」などがあります。

このように、茂木氏と宇山氏はそれぞれ異なる経験と視点を持ちながら、歴史を深く見つめ続けてきた教育者です。
本書では、対談形式を取り入れることで、二人の考え方が交差し合い、より立体的で奥行きのある議論が展開されています。
教科書では得られない知見や、現代社会を見つめ直す視点を与えてくれる構成となっていて、著者それぞれの他の著作も合わせて読むことで、理解がさらに深まるでしょう。

「日本人が知らない!世界史の原理」のよくある質問

「日本人が知らない!世界史の原理」のよくある質問
歴史に詳しくなくても読めますか?
はい、初めての方でも読みやすい内容になっています。
この本は、長年予備校で教鞭をとってきた著者二人による対談形式で書かれています。
専門用語を多用するのではなく、できる限りわかりやすい言葉で説明が進められていて、世界史に詳しくない方でも無理なく読み進められる構成になっています。
ただし、扱われている内容は幅広く奥深いため、とくに気になった部分は他の資料で補足すると、より理解が深まるでしょう。
この本の歴史の見方は一般的なものですか?
必ずしも一般的とは限りません。
本書では、著者たちが独自に捉えた歴史の見方や解釈が数多く示されています。
教科書に載っている内容とは異なる視点から、国際情勢の本質に迫っているため、通説とは異なる意見や、これまで注目されてこなかった側面にも触れています。
そのため、ひとつの意見として受け止めながらも、他の情報と比較しながら読むことが大切です。
読むことでどのような力が身につきますか?
物事を多角的に捉える力が養われます。
本書を読むことで、表面的な出来事だけでなく、その背景にある歴史的な構造や流れを理解する力が身につきます。
「なぜそうなったのか」を考えることで、世の中の動きを深く読み解く洞察力や、自分の頭で考える思考力を育てることにもつながります。
また、過去の出来事から学ぶ姿勢を通じて、現代社会の課題や将来への視野も広がるでしょう。
日本史についても学べますか?
はい、日本の歴史についても言及されています。
本書は世界史を中心に据えつつ、各所で日本の歴史にも触れています。
必ずしも各章の終わりに日本の様子が取り上げられているわけではありませんが、日本史との関連や解説が随所に盛り込まれていて、とくに「なぜ日本文明は独自の道を歩んだのか?」といった視点から、日本と世界の関わりを深く考えることができます。
他の歴史書と比べて、どのような特徴がありますか?
対談形式と現代とのつながりが大きな特徴です。
この本の大きな魅力は、対談という形式を通して、二人の著者の視点がぶつかり合いながら深まっていく点にあります。
古代から現代に至るまでの歴史の流れを踏まえた上で、現代社会に潜む問題や、これまで語られてこなかった真実にも迫っています。
また、日本史との関連にも触れられていて、世界の中で日本がどのような役割を果たしてきたのかを立体的に理解できる内容です。

まとめ

「日本人が知らない!世界史の原理」は、今の世界が抱えるさまざまな問題について、その根本を歴史の流れから読み解こうとする一冊です。
複雑な国際情勢を「点」ではなく「線」として理解するための視点が詰まっていて、読み終えたときには、ニュースを見る目が変わっているかもしれません。
この本の主なポイントを以下にまとめました。

  • パレスチナやウクライナの問題、中国の影響力の拡大といった世界の大きな動きについて、その歴史的背景を詳しく解説しています。
  • 教科書ではなかなか扱われないような、世界の深層部分に光を当てた内容です。
    「なぜそうなったのか」という問いに対する背景を丁寧にひもといています。
  • 著者は、予備校で世界史を教えてきた茂木誠氏と宇山卓栄氏。
    二人のやり取りを通じて、難解な話題でもスムーズに理解できるよう工夫されています。
  • 通史として構成されていて、時代ごとの出来事がどのように今につながっているのかを学べます。
    さらに、日本の動きについても随所で解説されていて、世界史と日本史の関係がわかりやすくなっています。
  • 「なぜ日本は他国と違う道を歩んできたのか?」という、日本人にとって重要な問いにも向き合っています。
  • 歴史にあまり詳しくない方でも読める工夫がありつつ、既存の歴史観に新しい視点を加えたい方にも読みごたえがあります。

この本は、ただ歴史を知るためのものではありません。
私たちが今直面している問題を、どのように捉え、どう生きるか?
そのヒントが詰まっています。

世界の「なぜ?」に興味がある方、ニュースの背景を深く理解したい方には、きっと大きな気づきと学びがあるはずです。
ぜひ手に取って、歴史の深層と現代社会のつながりを確かめてみてください。

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