「その生活が”ガン”なのです」は、医師の宗像久男さんとタレントの山田まりやさんが共に書き上げた一冊です。
この本が問いかけるのは、日々の暮らしの中に潜む「病気の芽」です。
とくに、白米や白パン、白砂糖、さらには添加物など、私たちが何気なく口にしている食品が、知らず知らずのうちに健康に悪影響を及ぼしている可能性について、警鐘を鳴らしています。
現代の生活習慣が、なぜガンをはじめとする病の原因になるのか?
そうした疑問に、宗像医師は“原因を見つめる治療”という視点から迫ります。
本書には、宗像医師がアメリカでの研究で得た知見や、山田まりやさんが実際に体験した体調不良からの回復の記録も含まれています。
医学的な裏付けと、日常にすぐ取り入れられる実践的なアドバイスが、無理なく自然に結びついているのが特徴です。
単なる知識では終わらず、「今日からできること」に目を向けたこの本は、自分の生活を見直すきっかけを与えてくれるはずです。
この記事では、「その生活が”ガン”なのです」の概要に加え、実際に読んだ方の感想や評価についてご紹介していきます。
本の情報

出版年月 | 2020年3月(改訂版) |
著者/編集 | 宗像久男、山田まりや |
出版社名 | トランスワールドジャパン |
発行形態 | 書籍 |
ページ数 | 191ページ |
価格 | 1,200円(税抜) |
ISBNコード | 9784862562845 |
目次
- 序章 その生活が”ガン”なのです!
- 第1章 生活環境病ってなんですか?
- 第2章 西洋医学の限界が見えてきた
- 第3章 毎日の食事の摂り方・補い方
- 第4章 人間にミネラルは作れない
- 第5章 家族の理解も重要な治療
- 第6章 コミュニケーションを円滑にするジョハリの窓
本の概要

「その生活が”ガン”なのです」は、全体で序章と6つの章から構成されています。
序章では、「その生活が”ガン”なのです」という強い言葉とともに、生活習慣がどのように病気の原因になりうるかをわかりやすく解説しています。
第1章では、「生活環境病」という新しい考え方を紹介しています。
これは、現代の暮らしの中に病気の原因が潜んでいるという視点です。
第2章では、西洋医学の限界について語られています。
症状を抑える対処療法だけでは根本的な解決にはならないという問題提起がなされています。
続く第3章と第4章では、毎日の食事がいかに大切かを、具体的な実践方法を交えて紹介しています。
とくに、ミネラルの重要性や、どのような食べ物を選ぶべきかが詳しく書かれています。
そして第5章と第6章では、家族の理解や支えの力に焦点を当てています。
病気の予防や回復には、家族とのコミュニケーションが欠かせないというメッセージが込められています。
この本の中心となるテーマは、「現代の食生活や暮らし方が、病気、とくにガンの発症と深く関わっている」ということです。
たとえば、白米/白パン/白砂糖/合成甘味料/食品添加物/遺伝子組み換え食品/農薬の残る野菜など、私たちが日常的に口にしているものが、健康に悪い影響を及ぼす可能性があると指摘しています。
また、薬や手術で症状を一時的に抑える西洋医学に対して、本書は「原因を断つ療法」の大切さを説いています。
自然療法や代替医療の視点から、病気の根本にある問題を見つめ直す姿勢が貫かれています。
生活を見直すきっかけがほしい方や、「なぜ病気になるのか」と疑問を持ったことがある方にとって、本書は多くのヒントを与えてくれる一冊です。
「その生活が”ガン”なのです」をネットで調べた他の読者の声

「その生活が”ガン”なのです」を読んだ方々の声を、一部の読者の声やまとめ記事で見かけます。
中でも、「あらためて食生活の大切さに気づかされた」「日々の食事をどう変えればよいのか、具体的に書かれていて参考になった」といった前向きな意見が目立ちます。
とくに評価されているのは、宗像医師による医学的な知識と、山田まりやさんの体験に基づく実践的なアドバイスが、うまく組み合わさっている点です。
読者にとって、理論と現実の両面から学べる点が魅力となっているようです。
一方で、「科学的な裏付けがやや足りない印象を受けた」「すべての病気が食生活だけで説明できるわけではない」といった慎重な意見も見られました。
ただし、全体としては、健康を見直すきっかけを与えてくれる入門書として、多くの支持を集めています。
また、「もともと自然療法やマクロビオティックに関心があった人にとって、医師の立場から語られる内容は説得力がある」といった声もありました。
健康に関心がある方にとっては、実践のヒントが得られる一冊といえるでしょう。
「その生活が”ガン”なのです」の評価と書評

「その生活が”ガン”なのです」の大きな魅力は、医師である宗像久男さんの専門的な知見と、タレントでありながら薬膳や食育に関する資格を持つ山田まりやさんの実体験が見事に組み合わさっているところです。
難しくなりがちな医学的な内容も、一般の読者が理解しやすいように工夫されていて、日常生活にすぐ取り入れられる具体的なアドバイスが数多く紹介されています。
中でもとくに印象に残るのが、「原因療法」という考え方です。
宗像医師はアメリカでの研究経験をふまえ、病気の症状を一時的に抑える対症療法ではなく、病気の根本にある原因を見つけ出して改善することの重要性を強く訴えています。
この考え方は、ドイツの医学博士マックス・ゲルソン博士の理論に基づいていて、免疫力や自然治癒力を高めることで、体の内側から回復を目指すというものです。
また、本書は食生活の見直しだけにとどまらず、家族の理解やコミュニケーションの大切さにも触れています。
体の健康だけでなく、心のつながりにも目を向けるその視点は、単なる健康本には収まらない深さがあります。
家族と支え合うことで、治療や予防がより前向きなものになるというメッセージが込められています。
ただし一方で、「科学的な裏付けがやや弱い」「すべての病気を生活習慣だけで説明するのは極端だ」といった意見もあります。
たとえば、ガンの発症には生活習慣だけでなく、遺伝などの要因も関係しています。
そのため、こうした主張に対しては冷静な視点を持ちつつ、多角的に健康を考えることが大切です。
個人的には、白砂糖を断ち、添加物や化学調味料など避け、野菜や肉も徹底してこだわっている生活をしています。
だから、病院とは無縁の生活を何年も続けているので、共感できる内容でした。
本書は、健康を見直すきっかけを与えてくれる一冊でありながら、読み手自身が情報を取捨選択し、自分に合った方法を見つける意識も求められます。
すべてを鵜呑みにするのではなく、バランスよく読み解くことで、より良い暮らしに活かせるはずです。
「その生活が”ガン”なのです」をチェックする
「その生活が”ガン”なのです」のオススメの読者層

「その生活が”ガン”なのです」は、こんな方にオススメの一冊です。
- 健康管理に関心のある方
日々の食事や生活習慣が、どのように体に影響を及ぼすのかを知りたい方に最適です。
科学的な視点に基づいた解説と、すぐに実践できるアドバイスが豊富に紹介されています。
とくに、予防の段階から健康を守りたいと考える方にとって、大きなヒントとなるでしょう。 - 西洋医学だけでなく、自然療法にも興味のある方
薬や手術に頼るだけでなく、体の本来持つ力を引き出す方法に関心がある方にオススメです。
宗像医師のアメリカでの研究経験をもとにした「原因療法」の考え方は、自然治癒力を重視する方にはとくに響く内容です。 - 食生活を見直したいと思っている方
白米や白砂糖、添加物など、普段何気なく摂っている食品の影響を知りたい方には、多くの気づきがあります。
山田まりやさん自身の体験をふまえた具体的な改善策は、すぐに家庭でも取り入れやすい点が魅力です。
健康は日々の積み重ねから生まれます。
もし、今の生活にどこか不安や見直したい点があるのなら、本書を手に取ってみてください。
新しい視点が、明日の健康をつくるきっかけになるかもしれません。
「その生活が”ガン”なのです」の類似作品の紹介

「その生活が”ガン”なのです」を読んで共感された方には、以下の本もあわせてオススメです。
どれも、健康や食生活を見つめ直したい方にとって、参考になる内容が詰まっています。
- 「食事を変えたら、未来が変わった」(山田まりや 著)
「その生活が”ガン”なのです」の共著者である山田まりやさんが、自らの体験をもとに書き下ろした一冊です。
日々の食事をどう見直すか、どんな食材を選ぶかなど、より実践的な内容に踏み込んでいます。
すぐに取り入れられる簡単なレシピも掲載されていて、毎日の食卓に役立ちます。 - 「OLU OLU Hawaii」(山田まりや 著)
ハワイの自然や風土に学ぶ、心と体を整えるライフスタイルについて紹介された一冊です。
食だけでなく、暮らし全体を見つめ直したい方にぴったりの内容で、心身のバランスを整えるヒントが多く散りばめられています。
自然と調和した生活に関心のある方にもオススメです。
どちらも「その生活が”ガン”なのです」の延長線上にある内容で、さらに深く健康と向き合いたい方にはとくに役立つ書籍です。
気になる方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
著者について

本書は、医師の宗像久男さんと、タレントであり健康活動家でもある山田まりやさんによって書かれました。
それぞれの立場から、現代人の生活と健康について深く掘り下げています。
宗像久男(むなかた ひさお)さんについて
宗像久男さんは、1948年に福島県で生まれました。
早稲田大学の社会科学部を卒業後、大学院で国際経済学を学び、その後に長崎大学医学部を修了。
専門は神経内科です。
医師としての経験を重ねるなかで、何度も渡米し、症状を抑えるだけでなく、病気の「原因」に目を向けた医療のあり方を追求してきました。
2004年には「ナチュラルクリニック代々木」を開院。 その後も、「CCSクリニック」や「銀座ヘルスケアクリニック」など、複数の医療機関で院長や理事長を務めています。
宗像さんが提唱する「原因療法」は、ドイツの医学博士マックス・ゲルソン博士の考え方をもとにしています。
免疫力や自然治癒力を高め、病気を根本から改善しようとする姿勢は、西洋医学と自然療法の両面を学んできた宗像さんならではのものです。
山田まりやさんについて
山田まりやさんは、1980年3月5日生まれ。
愛知県名古屋市のご出身です。 14歳でスカウトされ、16歳で「ミスヤングマガジン」初代グランプリに輝き、芸能界デビューを果たしました。
代表作には「ウルトラマンダイナ」のヒロイン役などがあり、女優としても活動の幅を広げてきました。
現在は、株式会社Yellow Bunnyの代表取締役として活動しながら、講演会や商品開発にも取り組んでいます。
さらに、薬膳インストラクターやマクロビオティックセラピストなど、健康や食育に関する7つの資格を取得。
その知識を活かして、幅広い世代に向けた健康サポートを行っています。
また、「山田まりやニッポン元気プロジェクト」を立ち上げ、子どもたちやシングルマザーへの支援活動にも力を注いでいます。
芸能の枠を超え、社会貢献にも積極的に取り組んでいる姿勢が、多くの共感を集めています。
「その生活が”ガン”なのです」のよくある質問

- 読者からの評価はどうですか?
- この本を読んだ方の中には、「もっと早く読んでおけばよかった」と感じたという声もあります。
日々何気なく口にしている食品が、実は自分の体にどう影響しているのかを知るきっかけになったという感想が多く寄せられています。
食生活の見直しを始めるきっかけとして、高く評価されています。
- どんな食品に注意が必要だと書かれていますか?
- 本書では、白米/白パン/白砂糖/合成甘味料、/食品添加物/遺伝子組み換え食品/残留農薬のある野菜などが、健康に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。
ただし、すべてを完全に避けるのは現実的ではありません。
本書でも、極端な制限ではなく、日々の食生活の中で「選び方を意識すること」が大切だと説いています。
- この本ではどんな内容が書かれているのですか?
- 日常の生活習慣や食生活が、ガンやさまざまな病気の原因になっている可能性があることに着目しています。
そして、病気になってから慌てるのではなく、普段の生活を見直すことで健康を守るという考え方が中心にあります。
原因を断つという視点から、よりよい暮らし方を提案している一冊です。
まとめ
「その生活が”ガン”なのです」は、医師・宗像久男さんとタレント・山田まりやさんが共著した、現代の食と生活習慣に警鐘を鳴らす一冊です。
毎日の何気ない習慣が、知らず知らずのうちに健康に影響を与えていることを、具体的な視点からわかりやすく伝えています。
本書でとくに印象に残るポイントは、次のといてです。
- 白米/白パン/白砂糖/添加物などの精製食品が体に与える悪影響について注意を促している
- 病気の症状だけを抑えるのではなく、根本原因に向き合う「原因療法」の考え方を重視している
- 医学的な知見と、日常生活に取り入れやすい実践的なアドバイスがうまく組み合わされている
- 食生活だけでなく、家族とのつながりや日々のコミュニケーションの大切さにも触れている
健康を守るために、何を食べ、どう暮らすか?
この本は、そうした問いに対して新たな視点を与えてくれます。
西洋医学に頼りすぎず、自然の力や生活習慣を見直すことで、自分自身の健康を育てていく。
そんな考え方に興味がある方には、きっと多くの気づきがあるでしょう。
なお、すべての主張に科学的な裏付けがあるとは限らないため、内容を受け取る際には冷静な目を持つことも大切です。
そのうえで、自分の生活に取り入れられる部分を見つけていく姿勢が求められます。
健康的な毎日を送りたいと考えている方にとって、一度は手に取ってみる価値のある本です。
生活を見直すきっかけとして、きっと役立つ一冊になるはずです。
「その生活が”ガン”なのです」をチェックする