2024年5月に発売された「18歳からの脱奴隷論」は、国際政治学者ロバート・D・エルドリッヂ氏と、国際情勢アナリスト及川幸久氏による共著です。
タイトルにある「脱奴隷」という言葉には、現代を生きる私たちが、知らず知らずのうちに思考を他人に委ね、自由を手放してしまっている現状への警告が込められています。
この本では、とくにアメリカの民主主義がどのように崩れていったかを丁寧に分析しながら、その失敗から私たちが何を学ぶべきかを問いかけています。
単なる海外情勢の紹介ではなく、「自分で考え、自分で選ぶ」ことの大切さを、改めて私たちに突きつける内容です。
成人年齢が18歳に引き下げられた今、若い世代にこそ読んでほしい一冊ですが、年齢に関係なく、すべての人にとって“思考停止”を脱するきっかけになります。
民主主義とは何か?
本当の自由とはどのようなものか?
その本質をわかりやすく問い直してくれる一冊です。
この記事では、本の情報や概要、他の読者の声や書評を詳しく解説します。
読んでみたいと感じている方にネタバレしないように、この本の魅力をお伝えします。
本の情報

出版年月 | 2024年5月1日 |
著者/編集 | ロバート・D・エルドリッヂ、及川幸久 |
出版社名 | WISDOM BOOKS |
発行形態 | 書籍 |
価格 | 1,760円(税込) |
目次
- 第1章 アメリカの民主主義は終わった
- 第2章 不信だらけの「投票制度」
- 第3章 奪われた「言論の自由」
- 第4章 「法の支配」が過去のものに
- 第5章 「メディアの報道」の偏向
- 第6章 「民主主義のあるべき姿」とは?
- 第7章 日本とアメリカはどこへ向かうのか?
本の概要

「18歳からの脱奴隷論」は、アメリカの民主主義の現状を入り口に、「投票制度」「言論の自由」「法の支配」「メディアの在り方」など、民主主義を支える基本的な柱を、一つひとつ丁寧に検証していく構成になっています。
そして最後には、日米両国の未来と、理想の民主主義とは何かについて深く考察がなされています。
本書の中心にあるのは、「民主主義の危機」と「思考の自由」という2つのテーマです。
私たちは、民主主義という言葉に慣れすぎてしまい、その本質を見失っているのかもしれません。
著者たちは、今の社会では思考を他人に任せ、自ら判断する力を失っている状態。
つまり“目に見えない奴隷”になっている危険性を指摘しています。
この本は、成人年齢が18歳に引き下げられた今こそ、若い世代が「自分で考える力」を持つことの大切さを伝えようとしています。
同時に、年齢に関係なく、すべての人に“思考の自由”とは何かを問い直すきっかけを与えてくれる一冊です。
「18歳からの脱奴隷論」をネットで調べた他の読者の声

「18歳からの脱奴隷論」は現在のところ、詳しい読者レビューはまだ出そろっていません。
それでも、すでに多くの注目を集めているのには理由があります。
著者の一人、及川幸久氏は、元Youtuberで動画配信サービスで情報を発信し続けているインフルエンサーです。
その内容は小学生から高齢者まで幅広い世代から支持されています。
国際情勢を分かりやすく伝えるその語り口は、多くの人の共感を呼んでいます。
もう一人の著者、ロバート・D・エルドリッヂ氏もまた、評価の高い著作を多数発表しています。
代表作「沖縄問題の起源」は、サントリー学芸賞を受賞し、「トモダチ作戦」「尖閣問題の起源」なども深い考察が光る作品として読み継がれています。
こうした両氏の実績から考えると、本書も国際情勢や民主主義に関心を持つ読者にとって、読み応えのある一冊になることは間違いないでしょう。
発売後の反響にも、今後ますます注目が集まりそうです。
「18歳からの脱奴隷論」の評価と書評

この本は単なる時事問題の解説ではありません。
本当に大切なのは、自分で考え、自分で判断する力を養うことだと教えてくれる一冊です。
とくに印象深いのは、本書が読者に問いかける姿勢です。
99%の人が知らない政治とメディアの真実とは?
なぜアメリカの民主主義は終わってしまったのか?
このような問いかけを通じて、読者は自然と考える姿勢に導かれます。
本書では、アメリカの民主主義がなぜうまくいかなかったのかを分析し、その教訓から日本の未来について考える流れになっています。
読み進めるうちに、なぜそうなったのかが具体的に見えてきます。
本書には、「アメリカの失敗から学び、日本の未来に活かそう」という前向きなメッセージが込められています。
また、内容は漫画や対話形式で展開されているため、視覚的にもわかりやすく、スラスラ読めるのも大きな特徴です。
さらに注目したいのは、この本が新たに設立された出版社「WISDOM BOOKS」から出版された第一号の作品であるということです。
著者・及川幸久氏は、「人生を変え、世界を変える本を届けたい」という強い想いから、自ら出版社を立ち上げました。
この背景を知ると、本書に込められた覚悟と情熱がよりいっそう伝わってきます。
「18歳からの脱奴隷論」をチェックする
「18歳からの脱奴隷論」のオススメの読者層

「18歳からの脱奴隷論」は、ただの時事本ではありません。
民主主義の本質を問い直し、読者の「考える力」を育てるために書かれた一冊です。
以下のような方に、とくにオススメです。
- 政治や民主主義の仕組みに関心がある方
本書では、「投票制度」「言論の自由」「法の支配」「報道の役割」など、民主主義の基礎をわかりやすく解説しています。
教科書のように体系的にまとめられていて、現代社会の問題点を深く理解したい方にぴったりです。 - 世界の動きや国際関係に興味を持っている方
著者の及川幸久氏とロバート・D・エルドリッヂ氏は、国際情勢に詳しい専門家です。
アメリカと日本の関係や、世界の政治の動きに新たな視点を持ちたい方に向いています。 - 情報に振り回されず、自分で考える力をつけたい方
情報があふれる今の時代、何を信じるかを自分で判断する力が求められています。
この本には、自分の頭で考え抜くためのヒントが詰まっていて、とくに若い世代に読んでほしい内容です。 - 現代社会のしくみや見えない力に疑問を抱いている方
本書は、「私たちは本当に自由なのか?」という問いから始まります。
普段は見過ごしがちな支配の構造や思考の枠を疑い、物事の本質を考えるきっかけになります。
上記のどれかに心当たりがある方には、「18歳からの脱奴隷論」が大きな気づきを与えてくれるはずです。
一度手に取り、自分自身の「考える力」と向き合ってみてはいかがでしょうか?
「18歳からの脱奴隷論」の関連情報

2024年に刊行された話題の一冊「18歳からの脱奴隷論」。
本書は、日本の若者に向けて「自由に生きるとは何か?」を真剣に問いかける一冊です。
その背景や発行元である出版社、関連映像などをまとめました。
2024.04.23 これ以上書店を減らしてはいけない【WISDOM BOOKS】
出版ベンチャー「WISDOM BOOKS」の公式YouTubeチャンネルにて、書籍「18歳からの脱奴隷論」の背景や今後の展開について語られた動画です。
出版の意義や、新刊紹介、著者の想いを知ることができる貴重な内容となっています。
そのほか「ザ・スイッチ 世界一わかりやすい潜在意識の使い方」の紹介もあり、今後の配信にも注目です。
📕出版社・設立記念📗「Amazonランキング1位とるぞ!🏆」限定ライブ&キャンペーン3/15(金)23時配信開始!
「18歳からの脱奴隷論」の発売に合わせて行われた、WISDOM BOOKS設立記念ライブです。
出版社代表の及川幸久氏が、共著者であるロバート・D・エルドリッヂ氏との共作について語ります。
出版の経緯や書籍に込めた想いを、リアルな対談形式で伝えています。
「18歳からの脱奴隷論」は単なる政治書や教養書ではありません。
「18歳から考え始めるべき“本当の自由”とは?」という普遍的な問いに、現代日本の若者がどう向き合うべきかを丁寧に語りかける作品です。
動画やライブ配信と合わせて視聴することで、著者の思いや時代背景もより深く理解できます。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
「18歳からの脱奴隷論」の類似作品の紹介

「18歳からの脱奴隷論」に共感した方は、ぜひ以下の書籍にも目を通してみてください。
いずれも「考える力」「世界を見つめる視点」「内面の成長」といったテーマでつながっていて、さらなる気づきが得られる内容です。
- 「ザ・スイッチ ~世界一わかりやすい「潜在意識」の使い方」 (著者:及川幸久氏)
本書は「18歳からの脱奴隷論」と同時期に発売された、いわば“姉妹本”ともいえる一冊です。
自分の内にある「潜在意識」の力を活かし、よりよく生きるための考え方が丁寧に解説されています。
現代社会で自分らしく生きるためのヒントが詰まっていて、「内側の変化を通じて自由を手に入れる」という点で「脱奴隷論」とも共通しています。
過去の人気講座をもとに、新たな内容を加えた「完全版」として再登場した作品です。 - 「尖閣問題の起源 沖縄返還とアメリカの中立政策」 (著者:ロバート・D・エルドリッヂ氏)
日米関係や国際政治に興味のある方には、こちらもオススメです。
尖閣諸島の歴史的背景やアメリカの外交姿勢をもとに、日本の安全保障について深く考察されています。
「脱奴隷論」で語られる「日本の未来」に興味を持った方には、より深い理解が得られるでしょう。 - 「伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する」 (著者:及川幸久氏)
情報を正しく受け取り、分析し、自分の言葉で伝える力を身につけたい方に向けた実践的な一冊です。
「脱奴隷論」で強調されていた「自分の頭で考える力」を、日常の伝え方にどう生かすかという視点で書かれています。
考えを整理し、周囲としっかり対話したい方に役立つ内容です。
どの書籍も、「18歳からの脱奴隷論」の読後にさらに思考を深めるきっかけになるでしょう。
興味を持った方は、ぜひあわせて手に取ってみてください。
著者について

「18歳からの脱奴隷論」の共著者であるロバート・D・エルドリッヂ氏は、1968年にアメリカで生まれた政治学者です。
神戸大学大学院の法学研究科で博士課程を修了し、政治学の博士号を取得しています。
これまでに大阪大学で准教授を務めたほか、米海兵隊太平洋基地の政務外交部次長という重要な立場にもありました。
著書には、サントリー学芸賞を受賞した「沖縄問題の起源」をはじめ、「尖閣問題の起源」「だれが沖縄を殺すのか」「オキナワ論」などがあり、日米関係や安全保障の分野で高く評価されています。
もう一人の著者、及川幸久氏は1960年に神奈川県で生まれました。
上智大学文学部を卒業し、さらに国際基督教大学大学院の行政学研究科を修了しています。
その後、メリルリンチやインベスコ・アセット・マネジメントといった世界的な金融機関で経験を積み、国際的な視野を深めてきました。
大手の報道機関が扱わない国際政治や経済の話題を、わかりやすく日々発信していて、小学生から80代まで幅広い世代に支持されています。
著書には「伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する」「より良く生きるヒントとしての潜在意識活用講座」などがあり、いずれも高い人気を誇っています。
2024年には「人生を変え、世界を変える一冊に出会ってほしい」という思いから、自身で出版社「WISDOM BOOKS」を立ち上げました。
その第一弾として世に送り出されたのが、本書「18歳からの脱奴隷論」です。
「18歳からの脱奴隷論」のよくある質問

- この本はどのような人に向けた内容ですか?
- 成人年齢が18歳に引き下げられた今、自分で考え、自分で選ぶ力がますます求められる時代になりました。
この本は、18歳以上すべての方を対象に書かれていて、とくに民主主義の仕組みや現状に関心を持つ方、自分の思考力を高めたいと感じている方に読んでいただきたい一冊です。
- 「奴隷」という言葉にはどのような意味があるのですか?
- ここで使われている「奴隷」という表現は、物理的な拘束を受けているという意味ではありません。
むしろ、自分では自由に生きているつもりでも、実は思考や行動が知らぬ間に縛られている…
そんな“目に見えない支配”の状態を指しています。
表面的な自由の裏にある制限された思考のあり方に気づくことが、本書の大きなテーマのひとつです。
- この本はアメリカを否定している内容なのですか?
- 決して一方的な非難ではありません。
アメリカが民主主義の理想と現実の間で直面している問題を通して、日本がこれから進むべき道を探ろうとしています。
「アメリカの失敗」という言葉も、他国の過ちを笑うためではなく、私たちが学び、活かすための視点として用いられています。
- 「WISDOM BOOKS」とはどういった出版社なのですか?
- 及川幸久氏が2024年に自ら立ち上げた新しい出版社です。
「一冊の本が人生や社会を変える力を持っている」という信念のもと、良書を世に送り出すことを目指しています。
「18歳からの脱奴隷論」は、その第一弾として出版され、同時に「ザ・スイッチ」も刊行されました。
まとめ
「18歳からの脱奴隷論 〜「アメリカの失敗」から学ぶ民主主義の未来」は、「自分の頭で考える力」を取り戻すための大切な視点を与えてくれる一冊です。
民主主義とは何かを根本から見つめ直したい方に、強くオススメします。
本書のポイントは以下のといてです。
- 国際政治の専門家であるロバート・D・エルドリッヂ氏と及川幸久氏による共著で、時代を超えて通用する民主主義の原理を深く掘り下げています
- アメリカの民主主義が直面している問題点を具体的に分析し、日本の将来に対する警鐘として提示しています
- 「投票制度」「言論の自由」「法の支配」「報道の在り方」など、現代社会の根幹に関わるテーマをわかりやすく解説しています
- 成人年齢が18歳になった今、若い世代を中心に、すべての人が“思考停止”から脱し、本物の民主主義を考えるための道しるべとなっています
社会のしくみや情報に流されず、自分自身で判断する力を身につけたいと感じている方には、まさにぴったりの内容です。
「自由に生きるとはどういうことか」を考える出発点として、ぜひ手に取ってみてください。
「18歳からの脱奴隷論」をチェックする